awakinが小学生の頃に流行った遊びに貝割りがありました。
主にイタヤガイで遊んでいましたが、ベンケイガイやアワビ、ハマグリでも遊べました。遊び方は地面に置いた相手の貝を交互に叩き合い、相手の貝が割れたら勝ち、自分の貝が割れたら負けという乱暴な遊びでありました。
遊びに使う貝は自宅の近くで建設現場に山と積まれている海砂を掘って自分で調達していました。時は昭和40年代初めですから当時は「所得倍増計画」の真っただ中、自宅周辺にはそこら中に民家やアパートの建設現場があり、ダンプで運んで来たのをそのまま降ろしただけの砂の山からいくらでも貝が掘り出せたのです。
その砂山は元々は瀬戸内海の海底にあったものでした。瀬戸内海の海砂採取は1950年代後半に始まり、環境への影響から広島県では平成10年2月に全面禁止されましたがawakinたちが貝割りに興じていた昭和40年代はそのピークでした。
過度な海砂採取でイカナゴが好む砂泥底の海が殆どなくなってしまい、イカナゴを餌に瀬戸内海に大挙して渡って来ていたアビ(シロエリオオハムが主ですが以下アビと表現します)も姿を見せなくなって、アビを利用して鯛や鱸を獲るアビ漁も続けることができなくなりました。
アビはその独特な漁に利用されることから、昭和39年(1964年)に広島県の鳥に選定された鳥さんですが、渡りの数が減ったためにアビ漁も昭和61年(1986年)を最後に行われなくなってしまいました。
昭和初期には数万羽が渡って来ていたというアビです。海砂採取が禁止されてから20年経ちましたが少しは元のような砂泥底が復活しているのでしょうか。イカナゴとアビが戻ってくるような自然が望ましいところですがこの先どうなることでしょう。
幸いにも昨年度は千羽を越えるアビが渡ってきました。
awakinは昨年の5月に広島湾で、コアジサシがイカナゴを捕食しているところを目撃しました。イカナゴが広島の海に少しは帰って来てくれていると実感しましたが、今年のアビはどうでしょうか。(播磨灘のイカナゴ漁は不漁で2日で打ち切りになったそうですが…。)
昨年同様大挙して渡って来てもらいたいもので、期待を込めて昨年「とびしま海道」で撮影したアビを載せてみたいと思うところです。
アビ(シロエリオオハム)は水深80㍍まで潜れるそうです。
道理で1~2羽でいるときに潜られて一度姿が見えなくなると、必ずと言ってよいほど見失ってしまいます。それが数十から数百の群れの場合は半分が潜っていても、残りの半分が浮いているので群れ全体を見失うことはありません。
そんなですから群れ全体の個体数 = 潜っている個体まで含めた正確な数を数えようとすると途轍もなく難易度が高い鳥さんだなあと思うところです。






