こんどの三連休は初日だけ晴れ間が出て、あと2日は雨天の予報でしたから、初日だったきのうは珍しく予定を立てずに行き当たりばったりでドライブしようと、午前の遅い時間に出発しました。
まずは廿日市の臨海部にあるケーキ屋で、ドライブ中につまんで食べる焼き菓子でも買おうと廿日市大橋を渡っていると、これまで橋脚だけだったところに一部橋桁がのせられているのに気がつきました。
見ると大きなクレーン船が港に停泊しています。
目当てのケーキ屋からは、歩いてすぐのところなので近くまで行ってみました。
フローティングクレーン2200t吊の起重機船(だそうです)
6つのブロックにわけた橋桁を、順次橋脚に載せる作業をするための船で、すでに2ブロック分の作業は終了していました。
沖合いに停泊している台船上には第3ブロックの橋桁(106.3m)が鎮座しており、7
月17日(水)に行われる予定の作業を待っていました。
廿日市大橋が完成すると、こんどは広島南道路の終端、地御前地区を貫く橋や道路の建設が始まるということになります。
その終端部、高架道路の橋脚が造られる予定になっている場所が気になり、行ってみると1羽のアオアシシギがお腹が空いているのか盛んにエサを探しておりました。
こちらは中国地方整備局が公開している広島南道路の予定図。
このような感じで、新しい道路はアオアシシギがエサを食む干潟を蹂躙し、クイナが遊んでいることもある御手洗川河口部を完全に覆い尽くしてしまいます。
言い換えると廿日市市臨海部の残り少ない自然が破壊され、市民の憩いの場がひとつなくってしまうということです。
これはこれまでずっと繰り返されてきたわが国の現状ということですが、この地に秋、冬、春と遠方から渡って来、休息地として利用してきた多くの鳥たちに愛想を尽かされることがなければよいがと思うところです。