その日のうちに梅雨入りするだろうと思い込んでいたきのうは、朝方から湿った大気に町中が包まれていたので遠出する気にならず、広島駅近くの百貨店でお中元でもとカメラも持たずに市内へ…。

 

昼飯どきになり、確か生シラスを出す店があったはず?と飲食街へ上がってみました。

 

生しらす海鮮どんぶりセット

 

今年は10日に漁が解禁されていて、この時期限定でしらすを生で食べられるのです。昔は倉橋島の桂浜まで片道50㎞クルマを走らせて食べに行ったものですが、輸送技術の発達のおかげ?か、今では広島市内の飲食店でも生のシラス料理を食べることができるようになりました。

 

お中元の手続きを済ませ百貨店内の本屋へ移動しました。

以前は10階にあった店舗が、今度図書館が移転してくる影響を受け6階に下りていました。併設の喫茶店から外の写真を撮りたかったのですが、大入満員!で入れず、お茶は諦めて景色が激変している周辺を散策してみることにしました。

 

 


来年の春完成を目指して大工事中の広島駅界隈

 

もうすぐ路面電車が直接駅ビル内に乗り入れるようになるそうで、つい先日、道路を跨ぐ巨大な桁が設置される様子がニュース映像で流れたばかりです。

見ると終点まで上がる勾配は結構な傾斜があるようで、これでは旧型の車両はたぶん上れないでしょうから、今後広島駅に出入りするのは宮島線と同じ様に新型車両ばかりになるのでしょう。

 

旧大阪市電に続いて旧京都市電も整理の対象となり、カウントダウンがすでに始まっていると聞きますから、上の写真のように地面の上を走る電車が1年後にはもう見られなくなるのと同じで、路線変更後は廃止されてしまうこの界隈の線路上を走る旧型電車は、すでにとてもレアな存在と言ってよく、これからわずかな期間ですが機会を見つけては撮影に訪れたいと思うところです。

 

2年前に撮影した写真を一枚だけ貼っておきます。

 


稲荷町交差点から広島駅方向(撮影日:2022.5.13)

 

軌道敷が出来ると中央分離帯に植えられているクスノキが伐採されてしまうので、その前に記録しておこうと思い撮影した写真です。

 

今では中央分離帯自体影も形もなくなって、防護壁に囲まれたただの工事現場となっており、1年後の今ごろには軌道敷の上をすべるように走る新型車両が広島駅に向かって坂道を上がっていることでしょう。

 

その頃には今はどこもかしこも工事だらけで、心が落ち着かない広島駅周辺も、落ち着いていて心静かに散策できるようになっているかもしれません。