広島県のど真ん中世羅町に県が造ったせら夢公園があります。

 

公園内には元々豊富な県央の自然が失われないよう保護するのが目的である自然観察園があり、トキソウ、サギソウ、ハッチョウトンボをはじめ、都会ではまず見られない稀少な動植物たちに手軽に逢うことが出来るので、命の洗濯をしようと年に何度も訪れています。

 

先週行われた自然観察会で、羽化が始まったヒョウモンモドキが見られたと紹介されていたので、人が少ないと踏んだ平日に足を運んでまいりました。

 


トキソウ 一輪のみが花を咲かせていました。

 


モートンイトトンボ 見つけたのは未成熟♀一頭でした。

 

 


ヒョウモンモドキ

一般人が自然下でこの蝶を見られるのは、日本広しと言えどもここ「せら夢公園」だけでしょうか。今年は育成施設(ビニールハウスの骨組に網を掛けた建屋)の網が取り払われていて、羽化した個体はすべて解き放たれたように見えました。

 


ホオジロ

ヒョウモンモドキにとっては怖ろしい捕食者でしょうが、この子は人前で臆することなく頭を掻いて、ひょうきんな仕草を見せてくれました。

 


ブッポウソウ

園内にはいくつも巣箱が設置してあり、高い梢から♂(たぶん)が警戒している姿が見られました。♀はおそらく巣箱の中で卵を抱いているのでしょう。近づくことは出来ないので、遠くから眺めてすぐに退散しました。