廿日市の市街地にクマが出たと、一昨日くらいから盛んに報道がされています。

 

awakinが昔、家内殿と一緒にお詣りしたことがある天満宮の境内にも現れたようで、ヒトとの遭遇も時間も問題のように思えます。

 

実際広島市内でも30年前の1994年7月にはawakinが住む三篠の町(大芝)に1頭のクマが現れ、住民2名を負傷させて逃げる事件が起きており、このときは太田川を渡河中のクマをハンターが射殺して落着しましたが、此度はこのような人的被害が出る前に終息してほしいと思うところです。

 

とは言っても今回のクマ騒動、元を探れば現在道の駅を作るとかで廿日市市の裏山が大規模に削られ、ハゲ山になったことが原因ではなかろうかと思います。住処を奪われた個体がエサを探して歩き回るうちに、知らないうちに市街地に出てしまったということではないでしょうか。

 


写真を見れば一目瞭然、これまで山と市街地を分断していた山陽道と西広島バイパス間にあった山(右下部分)が大きく抉られてハゲ山になっています。

 

人前に姿を現して捕殺される前に山に帰ってくれと願うところですが、彼に帰ってもらいたいその山は、awakinが鳥見でよく歩いているお山でもあります。

 

実は朝のニュースでクマが出たことは知っておりましたが、『クマが怖くて鳥屋がやっとられるか』とばかりに蓮田からの帰り、ちょっとお山に立ち寄っていたのです。

 


池のほとりにコアジサイ

 

抜けるような青空で強い陽射し、こんな日にクマは出んじゃろうと高を括っての散策です。

 

図らずも数名の鳥友さんたちと出会い鳥談義に花を咲かせましたが、結局鳥にもクマにも出会えずお天気が良すぎるのが悪い!とか言いながら、池に咲き始めた睡蓮やコアジサイにレンズを向けただけでそそくさと下山したのは言うまでもありません。

 

ただ当該クマさんは、きのうおそらく通路として利用しているバイパスのトンネル付近にいるのが目撃されました。市街地は危険と判断して山に帰ったと思われ、エサが摂れないままだと再び町場に姿を現すかもしれませんが、山での生息範囲が変わる可能性もあり、これまで姿を見なかった頂上部分にあるキャンプ場やお寺にひょっこりということもあり得るので、携帯電話が繋がらない場所でもあり、当分は鳥見のフィールドから外したほうがよいかもしれません。。