コロナ禍で非常事態宣言が出ていたのは2020年4月から2021年9月の間でした。

 

宣言前まで写真を撮りによく通っていた岩国基地では、常駐している海兵隊の飛行隊(バット)はまだF/A-18D(レガシーホーネット)で飛んでおりましたが、新型のF-35Bに乗り換わる直前で、隊長機が派手な塗装で目立っていたせいかエンドの人出で増える一方でありました。

 

他県ナンバーが走っていると眉をひそめていたころの話です。

 

県境を跨がないと行くことができない岩国へ歳々出向くのも気が引けます。

ずっと前に三次(伊賀和志)で出逢いきれいな鳥だと思ったブッポウソウが近くにいますよと、太田川筋で花の撮影をしているときに人から聞きクルマを走らせました。

 


そのころ出会って撮影したブッポウソウ

 

この写真を撮った4年前には巣箱の周りは放棄された田んぼで荒れ放題、同じ頃にキジやコジュケイが家族連れで道路を横切るのが見られるナイスな場所でした。

 

この子が営巣する巣箱にはオオコノハズクが先客で入ることがあり、ブッポウソウが渡って来て被ってしまうと、二者の間でバトルが勃発し攻めるブッポウソウと守るオオコノハズクという面白い映像が録れたこともありますが、昨年周辺に広がっていた放棄地に重機が入り、工場用地として整地されて大きな塀が造られたので、ポツンと残された巣箱を利用する鳥たちの姿はまったく見られなくなってしまいました。

 

もっとも最近は繁殖のために渡って来る夏鳥の撮影は、彼らにとって邪魔な存在でしかないことがわかって極力避けるようにしています。

 

上の写真は重たい飛行機用の大砲を三脚に乗せて撮影したものですが、敵意満々の眼でこちらを睨んでいる写真を、そうと知らずに喜んで撮影していたころの写真ということになります。