きのうも今日もおとといも、ずっと曇って時おり雨が落ちてくるようなお天気が続いています。

 

こんな日は朝から晩まで家に居て、本を読んだりHDに録り溜めている昔のTV番組を観たりして過ごします。

 

きのうは亡き父、母が生まれ育った昭和の初め頃の世相や風俗が知れる『断腸亭日乗』(永井荷風)を終日読んでおりましたが、ひと息つくのに観たのが2009年にNHKが放映した『その路地を右へ 森山大道・東京を撮る』でありました。

 

言わずと知れたストリートフォトの巨匠の物語、生い立ちや過去の作品を交え仕事中の写真家をテレビカメラが追うという唯一無二の映像作品でしょうか。

 

番組中一瞬、懐かしい新宿歌舞伎町・コマ劇場前の広場が写りました。awakinが学生だった頃に噴水があった場所、夜神宮から提灯行列でやって来て、大勢で騒いで噴水で泳いだり、外灯によじ登ったりして大衆の顰蹙を買ったものです。

 

そう言えば、昔はこんなふうなスナップばかり撮っていたなあと想い出し、今はまったく使っていないペンタックスの一眼に大きな67(ソフト)レンズを嵌めて撮った写真があったはず…と、アーカイブを探してみました。

 


くし焼き 狄

 

赤ひげ

 

通勤帰りに撮影、今は亡き横川ガード下。

 

ここは50年前中学校に通うのに毎日歩いた通学路、社会に出てからも時おり仕事帰りに歩いていた飲み屋街です。

 

リタイヤした今では、行きつけのお好み屋・得へ行くのに通り抜けるくらいですが、撮影当時(2017年)とくらべると、その後耐震工事が行われた関係で、昭和の時代から安い賃料で入っていた既存の店舗はすべて追い出されてしまい、雰囲気も想い出も粉砕されて微塵に砕かれてしまっているのが残念に思うところです。