コロナ禍で外泊をずっと控えていたので、このたびの小旅行は4年ぶりの一泊旅行でしたが、醍醐桜を皮切りに大山から伯備線沿線での撮り鉄、水鳥公園、足立美術館に黄泉比良坂といろいろ欲張って山陰を楽しんでまいりました。

 

宿泊したのは米子駅横のビジネスホテル、はじめは皆生の温泉旅館でゆっくりするつもりでしたが、米子駅構内の扇形庫と転車台を俯瞰できるホテルのツインが一部屋空いていたので念願を叶えることにしたのです。

 

米子駅では現役で使われている扇形庫と転車台

 

宿泊した部屋は3階で展望がありませんでしたが、ホテル指定の駐車場からは扇形庫と転車台がよく見えました。

 

驚いたことにおろち号が留置されています。JR職員の方に声を掛け近くから写真を撮らせてほしいとお願いすると快諾してくださり、併せておろち号の客車はすでに解体されたと教えていただきました。もしこのまま静態保存されるのなら、出来れば備後落合駅の転車台をきれいにして、その上で保存してもらえたらいいのにと思ってしまうのは、やはり広島人のわがままということになるでしょうか。

 


根雨から見た大山

 

桜絡みで大山を眺望したいと中腹をずっとクルマで走りましたが、標高の高いところでは桜がまだほとんど咲いておらずすぐに下りてきました。

 

桜並木のすぐ下には川が流れていて、河畔には国道、その横に伯備線の線路があり、撮影日はちょうどスーパーやくも(紫やくも)の最終運用日であったために周辺には撮り鉄の三脚がずらりと並んでいたのが印象に残りました。

 

根雨のおしどり保護地近くの鉄橋を渡るEF64 1020


昔中井精也さんが撮影地としたお立ち台近くのストレートで寝台特急

 

この車両は過去に一度斐川の踏切で偶然通りかかったのを後追いで撮影したことがあるだけであったので、今回は狙って撮影してみました。

目的を終えたので帰ろうとすると、このあとすぐに岡山発の新型やくも(一番列車)が来るよと老撮り鉄の方が教えてくれましたが、新型はすでに米子駅で出雲発の一番列車に出会っていたので移動しました。後で知ったことですが、このときの一番列車は線路立入があって遅れたようで、知らぬが仏というところだったでしょうか。

 

足立美術館でまったりしたいところでしたが人、人、人でびっくり…

 

世界一を20年以上続けているお庭だそうで、どこの誰が世界一と認定しているのかちいとも知らないのですが、完璧を目指して管理されている庭だというのはひと目見るだけでわかります。

 

管理されている方々のプレッシャーがぴりぴりと伝わってくるようで、何だかつらい思いがするのはawakinだけでしょうか。

余暇の時間はもっと気楽に時間を過ごしたいところで、重森未玲氏作庭の東福寺方丈のお庭にもう一度行ってみたくなりました。

 


小旅行最後の訪問地は黄泉比良坂

 

古事記に黄泉への入り口と書かれている場所で、一種独特の雰囲気がある場所です。

 

亡き父、亡き母へ届ける手紙を投函できるようになっていて、一枚の手紙をawakinも認めてみましたが小さな紙片に想いをすべて書ききれるはずもなく、あと十回は訪れて亡き人との会話を楽しみたいと思うところです。