今冬はどこへ行っても目にしたヘラサギですが、三月の声を聞いてそろそろ南方の繁殖地へ向け渡っていくことになるでしょう。

 

このヘラサギ、地元広島市内を流れる河川でも河口近くで一羽が越冬してくれました。時間によっては護岸近くで採餌するときがあり、先日たまたま通りがかった橋の上から姿が見えたのでごく短時間採餌の様子を観察してみました。

 

 

 

 

ヘラサギの食事

 

くちばしに獲物が当たると即座に反応するので、とても敏感な感覚器が備わっているようです。

 

くちばしの先端の箆(へら)状の部分に直接獲物を挟み込むのではなく、窪んだ部分に水ごと獲物を捕えると、こぼさないように水平になるまでゆっくり持ち上げると、後一気に跳ね上げて獲物を喉の奥に放り込んで食べてしまいます。

 

獲物は小さいサカナやエビのようですが、水の中にはいっぱいいるようで、歳々捕まえては嘴を跳ね上げておりました。