3年続きで我が広島県に一羽のオオワシが飛来し、越冬してくれています。

 

きいくんという名前までつけられた若鳥で、琵琶湖畔に26年連続で姿を見せている「山本山のおばあちゃん」同様、長年三次のダム湖に飛来し続けてくれると嬉しいところです。

 

このオオワシ、若鳥のために換羽で容姿が去年から今年にかけてのわずか一年でも変化があり、年齢的にも成鳥にあと一歩?というところですから、巣作りの練習に見える枝遊びで、木の枝を掴んだり咥えたりと生態的にもとても興味深いものがあるのです。

 

ただ飛んでいるだけでも尋常ではない大きさから迫力あるシーンが見られますし、狩りとなると自身が湖面まで舞い下りて魚を獲るばかりでなく、他の猛禽(ミサゴ)から獲物を奪おうと追いかけ回すのも面白いところです。

 

今季はクリスマス前の23日に三次に飛来し、早2か月が経過しました。

最近は高い空へ舞上って渡りの練習と思われるパフォーマンスを見せ、出が悪くなっていると聞いておりましたが、前回(1/7)狩りのシーンを見ずに帰広したこともあり、先週今季最後の観察ができればとダム湖を再訪してみました。

 

 

 

 

二度目の狩り遭遇ですが、今回も後ろ向き!でした。

 

ただ前回は獲物を掴んだまま橋を越えて隣のウェットランド方向へ飛び去ったのに対し、今回はクルっと途中でこちら側に向いて旋回してくれたので、獲物を掴んでいる様子を比較的近くで観察することができました。

 

それにしても標高約400mの尾根の上部から、標高235mの湖面まで(比肩約160m

)急降下するスピードの速いこと速いこと…、とてもではありませんが露出など調整する余裕はありませんでした。

 

獲物はかなり大きくて40㎝ほどの魚、少々スレンダーでしたからブラックバスではなく、ヘラブナだったでしょうか。水面から持ち上げるのに珍しく?手こずっているように見えましたが、それにしても見上げるほど高い尾根の上から約160m超下を泳いでいる魚が見えて狩るのですからすごい眼力です。

 

オオワシの魅力が見れば見るほど、逢えば逢うほど増していく…。

 

そんなふうに感じています。