このところ膝の調子がだいぶ良くなったので、お天気がよい日には岩国尾津までクルマを転がしてもっぱら堤防道路でリハビリしています。
岩国の尾津には蓮田が広がり、川ひとつ隔てて米軍の岩国基地、探鳥すると水鳥に猛禽、ほかにも様々な小鳥たちがいてまず空振りはありません。
きょうはそんな最近頻繁に訪れている尾津の、日常的な風景を切り取ってみました。
堤防道路を歩いていると見える浮景。
沖をゆく船や対岸の島が浮いているように見える蜃気楼のひとつで、瀬戸内の冬の典型的な風景と言ってよいでしょうか。
こちらも平日の日常風景です。
離陸のときは大きな音がするのですぐに気づきますが、着陸時はほとんど音がしないために気をつけていないと見逃がしてしまいます。
ヘラサギは成鳥が1羽と幼鳥が1羽、クロツラヘラサギは若鳥でしょうか。
左の2羽がヘラサギで、右がクロツラヘラサギですが、組み合わせは様々でひとり寂しく1羽でいることもあれば、異種混合のペアでいることもあります。仲はよさそうですが、休息場所を巡って喧嘩することもあるようで、観察していてなかなか楽しい鳥さんです。
乾いた畑で採餌するタヒバリ
上の写真は商品にならないレンコンが無造作に落ちている蓮田の典型的な風景で、生息地の記録としてはOKですが美的にはイマイチでしょうか。下の写真は余計なものが入らなくてすっきりしていますが、逆にこんなのばかりでは鳥さんの生態をきちんと把握できないことになります。
蓮田内の市場で休憩しているとひとりの女性に話しかけられ、タゲリに逢いたくて来たのだけど見つからないのだそうです。そのときawakinは現地に着いたばかりで、具体的な場所をお知らせすることができなかったのですが、腹が白くて目立つこと、どちらかと言えば蓮田でも乾いたところにいる、の2点を伝えました。
ただ後になって思うと、タゲリも湿田に入って水浴びすることがあるし、写真的には水浴びのあとの羽伸ばしがよいのです。そして最もフォトジェニックなのは順光時の構造色の羽の輝きですし、すっきりした緑背景で撮れる畔で休息するタゲリも魅力的です。あれも言えばよかった、これも言うべきだったと、人に教えるということは難しいと思うところです。