鳥さんの写真を撮るのが好きなawakinですが、鳥の写真なら何でもいいという訳ではありません。

 

なるたけ大きく、鮮明に撮りたいというのは誰しもそうで、ハイドに隠れるなど工夫したりしますが、そればかりだと図鑑を眺めているのと同じで面白くありません。

 

鳥さんごとの生態にも興味があるのです。生息環境や採餌の方法がわかる写真も図鑑写真と併せて記録に残したいですし、写真的に見栄えのよい美しい背景で撮ってみたい鳥さんもたくさんいるのです。

 

寒い冬時期であれば、いつも針葉樹のトゲトゲの中をせわしなく飛び回るキクイタダキを、色づいた広葉樹などのすっきりした背景で撮りたいところですが、山歩きを禁止されている今はシーズン終盤に間に合うかどうかといったところでしょうか。

 

雪が降った24日に着雪した枝に停まるオオワシを狙って三次の灰塚ダムまで足を運びました。と言ってもいつもの社長出勤(昼すぎ現地着)で、先着のバーダー(他県の方ばかりで知人はひとりもおらず)から早朝遠くを飛び去ったあと姿を現さないと聞き、おまけに午前中約3時間晴天だったことで木の枝に積もった雪のほとんどが落ちており、狙いの画は撮れそうもないので30分ほど滞在して帰広しました。

 

300mほど離れたところを旋回するクマタカ

 

ダム湖ではミコアイサもマガモもおらず、オオバンのみ姿が見られました。

ただ、瀬戸内で見るのんびりとアオサを食むいつもの姿と違って、たびたび水に潜って緊張感に満ち溢れているように見えました。

その姿はまるでカイツブリのよう、警戒心いっぱいのその姿から『こりゃ~猛禽がおるな。』と直感してあたりを窺っていると、低いところを茶色い猛禽が帆翔しているのに気がつきました。

 

トンビかと思いましたが、双眼鏡で確認するとクマタカ!

 

このあと周囲にいっぱいいるヒヨドリを屠ったのか、素嚢をパンパンに膨らましたハイタカがすぐ近くの茂みから飛び出したり、ノスリが飛んだりと楽しい時間を過ごしましたが、すぐに雪雲がやって来て吹雪だしたうえに、予報を見ると夜まで降り続くということでダム湖をあとにしたのでした。