山でコケて怪我をしてから2か月経ちました。

 

やっとこさ松葉づえから解放されて自分の足で歩けるようになりましたが、立ち話をしたりして同じところにしばらく居ると、関節が固まるのかまだちょっと膝に違和感を感じます。

 

医者からもあと1か月は山歩きを控えるように言われていて、今日など極楽寺山や野呂山の凍結路を無視して上がれば、真っ白な雪の中を命を繋ぐために小鳥たちが必死で採餌しているだろうなあと心は動きますが、滑ってこけて再び痛い目に遭うのは勘弁ですから我慢しているところです。

 

なので最近はリハビリで歩くのに危険の少ない堤防道路か、車窓越しもしくは車のすぐそばに三脚が立てられて椅子に座ったままで探鳥が出来る場所ばかりに足が向かいます。岩国の尾津などは堤防と蓮田内の農道の両方で探鳥が楽しめるナイスなところですが、蓮田内の道は農家の方たちが作業に使う道なので、邪魔をしないようにまずは昼休憩の時間に訪ね、作業場所を確認したうえで探鳥するよう心がけています。

 

きょうはそんな尾津で、最近撮影した水鳥の写真を少し載せてみたいと思います。

 


干潮時に門前川河口に出来る干潟で採餌するハマシギ

 


シギチたちは採餌中に猛禽が上空を飛んだりすると一斉に飛び立ちます。

干潟で採餌中には動き回るので数を数えるのはたいへんですが、飛んでいるときは比較的数えやすいので数えてみました。

このときはダイゼン×13、キョウジョシギ×3、ハマシギ×48 でありました。

 


フジツボを突いて盛んに採餌するキョウジョシギ

潮がよければ堤防のすぐ近くで採餌している彼らの姿を観察することができます。

 

構造色の緑色が陽の光を受けると美しいのでいつも横から撮っていた鳥さんですが、
通称ナポレオンハットと呼ばれるヨシガモ後ろから見てみると本当に帽子を蕪っているように見えることに気づきました。

 


蓮田で採餌するヘラサギ

いつもは潮廻しか干潟で採餌しているヘラサギがこのときは珍しく蓮田にいたので、車内から目線の高さで撮影することができました。

同じ蓮田にはヘラサギがもう1羽とクロツラヘラサギ1羽の計3羽がいて、並びで採餌しているところを撮りたかったのですが、他の2羽は寝てばかりでまったく動きませんでした。

 


じっとレンズを窺うタシギ

今冬はとても暖かいので、わざわざ苦労して渡りをしなくても越冬できると鳥さんたちが判断したのかどうかわかりませんが、冬鳥の種類、数とも例年とくらべてとても少ないと感じます。ただ、このタシギだけはいっぱいいて、集団心理なのかレンズを向けても怖れないのでゆっくりじっくり撮影することができました。

 


畔でまったり休息するタゲリ

今冬の尾津の蓮田はいっとき猛禽ランド化していて、ハヤブサにチョウゲンボウ、ハイイロチュウヒ(若)、ノスリ、ハイタカ、オオタカと何でもござれ状態でしたが、そのぶん彼らの餌となってしまうヒバリやケリ、小型のカモ類は他所へ行ってしまうのか日に日に少なくなっていくように感じました。

 


尾津のもう一つの楽しみ、鉄の鳥

 

尾津にいるとラジオをつけなくてもRJOIの状況が手に取るようにわかります。

ときには外来で滅多に見ない飛行機が飛んで来るのですが、目と耳で感じて認識できるうえに、光次第ではエンドで撮るより尾津からのほうが良い感じで撮影できることもあるのです。

 

写真は三沢から飛んで来て、韓国の基地に帰る前に給油のために1時間ほど滞在し、RW20で離陸するA-10(エーテン)。

(撮影日時&場所: 2024.1.11 15:59 =上に載せたハマシギを撮った20分後に、まったく動かずに同じ場所で飛行機を撮影しました。)