きのうの天気予報は朝の時点では晴れときどき曇りでした。

 

変わりやすい天気なので気をつけてとも言ってましたが、大した雨は降らないだろうと踏み、コロナのリハビリがてら2か月ぶりに近くの山に上がってみることにしました。

 

ところが…。

 

麓から見ても山頂あたりは霧に包まれていたのですが、上がってみるとたぶん晴れるだろうとの期待を打ち砕く大雨でありました。

 

それでもと駐車場までクルマを走らせ、小降りになるまで約一時間昼食などとりながら待っていると、雨脚が弱まってきたので傘をさし周囲を少し歩いてみました。

 

すると…。

 


地面が濡れて滑るので、足もとばかりに注意して歩いていると目の前に急に現れギョッとさせてくれたのがこちら…。

 

結構な雨が降っていたので叢からエサを探しに出てきたようですが、蛇に睨まれた蛙状態で固まっていて、30㎝ほどにスマホを近づけても微動だにしません。

 

それにしても生きているヒキガエルを見るのはいつ以来でしょうか?

 

以前は山野草を探して渓谷をよく歩いていたのですが、その頃は春先に川沿いの水たまりで彼らの卵塊を見かけたものですが、親蛙は雨が降っているか雨上がりで路面が濡れているときにしか出てこないので、出あう機会はとても少なかったのです。

 

もっともawakinがまだ幼稚園に通っていた60年ほど前には、住んでいる広島市内(三篠周辺)でもときどき見かけ、『ドンビキがおる!』と親と会話していたのを憶えています。当時は道路の舗装がされてなく、雨が降れば水たまりだらけの泥道になっていたころで、下水もなく周辺いたるところにドブが流れておりました。

 

太田川放水路はまだ工事中で、今では考えられないくらいたくさんのそれもいろんな種類の魚が川に棲んでおりました。それが二度ほど祇園の工場が毒の廃液を流した聞きましたが何万匹もの魚が死んで岸に打ち上げられたことがあり、その臭いのなんの、ただそれを親に話しても興味を引くでもなかったのは、まだ公害問題が世に出る前、もしかすると環境という言葉もなかったのかもしれません。

 

昭和42~3年には周辺道路が舗装され、ドブは埋められて暗渠となり、その後土管が埋められて下水化されるとヒキガエルを三篠で見ることはなくなりました。

 

こどもの頃も出あうとギョッとしておりましたが、嬉しい驚きです。

 

久しぶりの嬉しい出あいに、遠い昔のことを思い出した次第です。