awakinは毎年、初詣は廿日市市の地御前神社と決めています。



このことを人に話すと、『厳島神社じゃなくて地御前神社なの?』 と怪訝な顔をされます。



けれどもこれには訳があって、厳島神社へ詣でていた両親が、原爆症で躰の弱かった母が体調を崩して長く歩けなくなったために、厳島神社の外宮である地御前神社に代わりにお参りするようになっていたのであります。



よく一緒に詣でさせてもらっていたのですが、2000年に母が死に、その後すぐ父も亡くなってしまった今は、awakinが家族でこちらにお参りさせてもらうことで、亡き両親と祖先に思いを馳せる、よい機会とさせてもらっているのであります。



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旧暦の6月17日には管弦祭の御座舟がやって来て、管弦が奉奏される浜辺を見下ろす湾岸の道路から望む地御前神社です。



正月でも、早い時間であれば人気のないところなのですが、きょうは午後訪れたためか『厳島外宮社』と書かれた額のかかる鳥居の周囲はたくさんの車でいっぱいでありました。



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管弦祭のときには人が溢れて大にぎわいの浜辺も道路も、きょうは人一人おらず、カモメとカモが長閑に遊ぶ、普段と変わらない風景を見せてくれておりました。



ただ、左上方に少し見えている白っぽい島が気になります。



津久根島ですが、とうとう木の一本も生えない『禿島』になってしまったようです。



名高いあまんじゃくが建てたというお墓は、今もあの場所にあるのでしょうか。



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地御前から廿日市市内へ向かう旧国道2号線は、交通量が多く、いつも渋滞しています。



お正月からイライラするのを避けるために、狭くはありますが車があまり入ってこない旧山陽道を通って広島を目指します。



道は区画整理のされていない非直線の道で、目にするだけで嬉しくなります。



そして道の両側に建つ町屋は、共にうだつが上がっており、昔からの街道を歩いていると実感します。



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こちらも地御前の町中でみかけた町屋です。



見るからに年季の入った建物でありますが、築何年くらいたっているのでしょう。



建物の左手に見える煙突は比較的新しく、もしかするとこのお宅では、現役で五右衛門風呂が活躍しているのかもしれません。



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古い街道筋の町にはたいていある、鍵形に曲がった場所が地御前にもあり、角には明治の世に立てられたらしい道標がありました。



可部では「折り目」と呼び、祇園では「遠見遮断」でしたか、萩城下では「鍵曲」といろいろな呼び名があるようですが、ここ地御前では何と呼ばれているのでしょうか。



お隣の廿日市にも、確か招魂社のある一角の街道がかぎ型に曲がっておりますが、併せてそこは町屋が集中しているところでもあります。



初詣の帰りに、昔の街道を歩いて往古に思いを馳せてみる。



 
やってみると、なかなかに楽しいものであります。