先月の終わりに訪ねた島根半島の浦々、撮った写真が多すぎて未だに整理しきれずにいるのですが、主題としたのは昭和初期にそこを歩いた宮本常一さんの足跡を辿る旅でした。
「歩く巨人」の存在感を感じながらの旅でしたが、まだ未整理で題だけ決めているものとしては、『旅の起点』、『津々浦々』、『松江城』、『一畑薬師』があり、本当はその前に訪ね歩いた゜『三江線沿線の旅』があるのですが、ゆっくりと楽しみながら整理し、下書きも十分練ってから載せていきたいと思っています。
きょうは徐々に進めている現像した写真の中から、適当に選んだものですが載せてみます。
ちょうど先月末にNHK・BSプレミアムで放映された「中井精也のてつたび! 『島根 一畑電車 北松江線・大社線』」の内容と重なるかもしれませんが…。
島根半島の岩礁、押し寄せる波濤と戦いながら釣り糸を垂れる人ひとり。
宿に入るのが遅すぎて、美術館まで歩くつもりが辿りつけませんでした。
一畑口駅を出発したばかりの電車に遭遇しました。
警報が鳴り、遮断機が下りるのを見て、すぐそばの交番(駐在所?)前に車を止めさせてもらいました。
電車がゆっくり走るので、駆けだしてお花畑に座り込んでカメラのセッティングをした後もしばらく持して待つような間がありました。
一畑電車・一畑口駅の待合室にて…。
昭和31年に宮本常一さんは家族といっしょにこの駅を利用されておりますが、このベンチに座って何か話されたでしょうか。
初めて来ましたが、このステンドグラスは何回かテレビで観た記憶があります。
先に美保神社に参っての両参りを初めて果たすことができました。
といっても両神社は別々の日に参っているので、古式の両参りに則しているかどうかわかりませんが…。
ナビに『山陰道・宍道湖IC』と入力し、指示に従って機械的にハンドルを操作をしているときに見かけた茅葺の民家。
一畑電車に乗車中に見かけた二軒の茅葺民家はいずれも安芸風の箱棟が乗ったお宅でしたが、こちらは出雲特有の「反り棟」の特徴が残った御家、しかもやはり出雲平野の散居風景を醸し出す築地松に囲まれています。
築地松はところどころに残っているのはこの地を歩けばすぐにわかりますが、反り棟で茅葺のままのお宅はもうさすがにないだろうと諦めていた風景です。
旅の最後に、まったく偶然に通りがかった道沿いで見かけた風景。
幸運でした。