JR芸備線というと、広島駅始発のローカル線で、岡山県の新見まで通じていることは、広島に住んでいる者は小学校で習うので、みんなが知っていることであります。
(知ってはいても、乗ったことのある人は少ないかもしれませんが…。)
実際三次まで、とくに深川あたりまでは特に本数が多く、戸坂とか高陽町あたりで黄色い電車が走っている姿というのは、よく見かける光景であります。
ただ、三次からむこうの芸備線となると目にすることは稀となり、どこをどう走って、一日に何本の電車が走っているのかなど、詳しく知っている人はかなりのマニアといってよいでしょうか。
先日、県北の道後山に登るのに、庄原から国道183号線を利用したのですが、この道路が芸備線と平行して通っていることから、思わぬ形で遠隔の地を走る芸備線と触れあうことができました。

県北のターミナル駅、備後落合駅で出発を待っている車両と出会いました。
無人駅のようでしたが、駅弁を売りに来ている人がいて、若い乗客たち(多分列車愛好者)が群がって買い求め、電車などを写真に収めておりました。
ここの駅は木次線の始発駅にもなっています。
調べてみると、芸備線の三次~備後落合間は1日7往復、備後落合~新見間は同3往復、木次線に至っては1日に4本しか列車が来ないらしく、今更ながら可部~三段峡間の可部線が廃止されたのが残念!と思ってしまいます。
(牡丹鍋さんからいただいた情報によると、昭和47年頃に可部~加計間は1日に8.5往復、加計~三段峡間が7往復走っていたそうで、もしかして本数が多すぎたのでしょうか?)

こちらは備後落合駅と道後山駅の間で小鳥原川と国道183号線を跨いでいる『第一小鳥原川橋りょう』であります。
(小鳥原と書いてヒトトバラと読むそうです。YAHOO地図で確認しました。)
おそろしく高いところに線路が通っている感覚ですが、それもそのはず、高さは30㍍、長さ約150㍍の大鉄橋です。
SLが走れば絵になるでしょうが、現在は一日に6度列車が通るだけであります。
備後落合駅からひとつ三次よりに比婆山駅があります。
比婆山駅そばの田んぼに、立派なはでが作られていたので車を止め、周囲をうろうろしていると、突然に列車がやってきました。
人が全力疾走するくらいの、ゆっくりしたスピードで、走り去っていきました。

こちらは備後落合駅のすぐ近く、隣といってよいところに古風な民家が建っていたので近寄ってみると、なんとお店屋さん、たばこ屋でありました。
写真は、店先に置かれていた、たばこのショーケースであります。
よく見ると、一番上のたばこのロゴが逆向きです。
戦前に作られたものなのでしょうか。
若い女性が煙草を吸っている図柄のポスターが一枚。
キャッチコピーには、『本場アメリカ葉の味 ピース』、『たばこは動くアクセサリー』とあります。
調べてみると、『本場アメリカ葉の味 ピース』 は昭和33~34年頃、専売公社の煙草・ピースの宣伝に使われたコピーで、『たばこは動くアクセサリー』は、当時の若手女優を起用して、種々の煙草の宣伝のために作られたポスター用のコピーだったようです。
ところで、写真に写っている若い女性はどなたでしょう?
先日お亡くなりになった池内淳子さんのようにも見えますし、岩下志摩さんのようにも見えますが、はっきりいってどなたかわかりません。
いずれにしても、レトロなお店でありました。
