『大崎上島木江に残る古い町並みを歩く。』



今回の小旅行のメインテーマのひとつでありました。



そしてもうひとつは、『ホテル清風観からの素晴らしい眺望』



星空、あわよくば天の川の撮影と、日の出の時間の風景を表す日本語の四語、すなわち『暁』、『曙』、『東雲』、『朝』の移り変わりの瞬間に立ち会いたい などと思っておりましたが、時期はずれの前線の通過によって曇ってしまい、願いを全うすることはできませんでした。



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かつての本道?沿いに建つ三階建ての木造建家です。



ほとんど字が消えてしまった看板が表に掛かっていて、何かの商売を営んでおられたようです。



入り口の様子からは旅館や妓楼とは思えず、お隣には「よろづや」があったように見受けたので、こちらでは食堂か何かをやっておられたのではないでしょうか。



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車一台通るのがやっとの道(かつてのメイン道路)を散策していると、あちらこちらに旅館の看板がかかっています。



手前左側は玉屋旅館、そのむこうは三島家旅館とあり、それぞれの軒の間には剣のように尖った障害物が見えています。



あんなものが落ちてきたら危ないような気がしますが、同じような光景、家を取り囲む土塀の上っ面にラムネ瓶の破片を埋め込んであったお宅が近くにあったことを思い出しました。



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こちらは港に面した場所にそびえている旅館徳森、木造三階建てです。



歴史を感じさせる古い建物で、是非とも宿泊したいと思ったのですが、残念ながら先年廃業されていました。



厳島神社の目の前にあり、旧港に隣接している立地からみて、往時は木江で一、二を争う格式の高い旅館だったのではないでしょうか。



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awakinが木江へやって来た一番の理由、それはこの建家を自分の目に焼き付けることでありました。



これは木造5階建ての民家であります。



総四階の建家の上に、東福寺開山堂の上層伝衣閣や西本願寺の飛雲閣三層を思わせる五階部分が乗っかっています。



                 
   



木造の高層建築について調べてみると、群馬県の山中に沸く伊香保温泉には「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになった旅館横手館(木造4階建)があります。



さらに同じ伊香保温泉に、温泉饅頭の生みの親といわれる勝月堂の建物が谷あいに建っており、これは木造5階建であります。
ただ、こちらの建物は急斜面に建っていて、別方向(正面)の斜面から4階部分の店舗に出入りができ、少なくとも3階はのり面に接地しているはずですから、厳密には木造5階建とは言えないかもしれません。



 



  
ということで、この木江の町に聳えている木造建築物は、現代日本で唯一無二の貴重な建物なのではないかと思うのであります。



ぜひ住んでいる方に話しを伺いたいと思っていたのですが、気づくと玄関のところに止めてあった電動車がなくなっていました。



仕方なくご近所のご主人(通りがかりで急に声をかけて済みませんでした)にお聞きしたところ



①木江が今よりずっと景気のよかった大正時代に建てられた建築物である。
②当初は商工会館として建てられた。
③現在の建物は建築当初からはだいぶ改築されている。

と教えてくださいました。