北広島町大朝の岩戸という集落に鎮座する八栄神社(巨大な檜が二本、神域に聳えていることで有名)の秋祭りでは、氏子の集落それぞれにある神楽団が年ごとに持ち回りで神楽を奉納しているそうです。



これはかの地の出身の知人から聞いた話なのですが、調べてみると八栄神社の奉納神楽は平田、本谷、八栄の三神楽団が主に舞っているようで、氏子の中に三つも神楽団が存するとは、さすがに神楽の盛んな土地柄!と感心してしまいます。



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先日、東区戸坂・三宅神社の秋季大祭の奉納神楽を観てまいりました。



戸坂十二神祇神楽と呼ばれている神楽で、明治の初めに殿賀(安芸太田町)と壬生(北広島町)からそれぞれの舞を伝授されて以来舞われているのです。



三宅神社では、十二ある演目のうち『神降ろし』、『煤掃き』、『刀舞』、『長刀舞』、『関(世鬼)』および『大鬼小鬼』の六つの演目が継承されており、それぞれの舞(大鬼子鬼以外)を町内の五地区(出江、大上、数甲、惣田、山根)の氏子が、毎年順送りで舞われています。



これは素晴らしいことで、awakinにとってはとてもうらやましいことでもあるのです。



それは原子爆弾で灰燼に帰した太田川デルタ内の神社では、過去の伝統も共に焼き尽くされ、山間地から神楽団を招聘するしか秋祭りで神楽を奉納する術がないためで、戦前に伝え行われていた伝統行事は、今では数少ない老人の記憶の中でのみ存在するのが現状なのです。



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『 神降ろし 』 



天から舞殿へ、神々の降臨を願う儀式舞であります。



今年は山根地区の青年が舞っているようです。



約二十年前のことですが、甥っ子がこの神楽を舞うというので観に来たことがあるのですが、当時はまだ若く、暗い道を長く歩いたことしか憶えていないのでありました。



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『 煤掃 』 



神々を迎えるために舞台を掃き清める舞。



舞を舞うのは天狗です。



天狗にも大天狗と小天狗(烏天狗)の二種類ありますが、こちらは大天狗です。



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『 刀舞 』

四人の武者が、戦いの準備をしているのを舞で表現します。



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『 大鬼小鬼 』



天照大神が天岩戸に籠られたために、世は常闇となってしまった。



そのとき大鬼が小(子)鬼を連れていたずらを始めたので、杵築大明神芝郎が退治するという神楽です。



芝郎が何故花火を持っているのかわかりませんが、杵築大明神の弓矢から逃れるのに大鬼小鬼の親子が逃げ惑う姿はユーモラスでもあり、なかなかに楽しめる演目でありました。