「 自然に帰れ! 」
昔、J.J.ルソーは言いました。
無垢な状態の自分を見出すのは文字どおりの自然の中、人里離れた山川で出会う花々や蝶たちにレンズを向けているときではなかろうかと思ったりするawakinであります。
社会悪に塗れて生きている日常から、ほんの束の間逃れようと、廿日市市吉和の山の中にある渓谷を歩いてきました。
栃餅をつくるトチの花、蕾、若い実のみを食べるというグルメな蝶で、一年のうちでも花の咲くわずかの時間、しかも山地の渓谷沿いでしか見ることのできない種です。
地味な蝶ですが、それでも澄み切った流れの上で陽光を反射し、翅をキラッと青く光らせるときには思わずハッとする美しさなのです。
(そのキラッを撮りたいのですが、これが半端なく難しいのです。)
渓流沿いには、コガネネコノメソウも咲いているはずですが、何故か見つけることができませんでした。
この渓谷にやって来る前に通って来た道路沿いには、ずっとイチリンソウの花が咲いていました。
渓谷に入るとイチリンソウは姿を消し、かわりに斜面のシダの葉の下とか、滝の飛沫がかかるような狭い岩床の上にはニリンソウが花をつけているのでした。


