上の記事の続きです。
エ
言霊エの象徴的言葉は 選ぶです。
ウ時空の欲望、オの時空の知識や経験、アの時空の感情は、人の心のなかで時には争い、時には協調します。
それをどう按配し、選択するのがこの次元です。
この次元の働きが活性化したものが道徳や政治です。
ここでの留意する点は
経験知と実践智は全く違う
という事です。
例えば誰かに全く親切にされた事のなかった人が誰かに親切にしたら、それは実践智という事になるでしょう。
親に世話されなかったり、親がいなかったりした人が子どもを慈愛で育てる事ができたらそれも実践智でしょう。
極端な例ですが、貧しい環境で育ち、盗みで命をつないで盗みを続けるとしたら、経験知で行動しているという事になるでしょう。
イ
イの言霊が象徴するのは 命 生きる 居る 意志などです。
この時空間はまさに宇宙の創造意志です。
この空間はウ・オ・ア・エの時空間を包有しています。
言い換えるとイの時空が全ての時空の下支えをしています。
私たちが生まれ、経験し、感動し、実践智を得る、そういった能力の全てがイの宇宙の創造意志からきています。
再度、この図をおきます。
心の時空間
これらの5つの次元の宇宙はそれぞれ特有のエネルギーが充満していますが、それ自体は物理的な現象としては姿を現わしません。
人間の精神の働きはこの5つの次元の宇宙の中で行われています。
この5つの宇宙は重なり合っており、以前の記事では入れ子と表現しました。
島田先生は重畳(たたなわり)と表現されています。
山のように幾重にも重なって連なるという意味です。
お寺に五重塔がありますが、人間の精神構造を暗示したものです。
はるか昔に言霊の原理が世界に伝わっていきましたが、木火土金水の五行(中国)地水風火空(インド)の元はウオアエイの次元構造です。
*一番上の画像は興福寺 五重塔
*参考
コトタマ学入門 島田正路
コトタマ学 上 島田正路
パラダイムシフトを超えて はせくらみゆき



