男らしく時に女らしく磨く道 | あわじのメモノート

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日々のつれづれをぼちぼちと

竹彫刻の工房でのお手伝い
煤竹の洗いをしてきました

師匠いわく
「女性が男性よりも磨きに向いている傾向がある」
のだそうです
煤をスポンジ等で落とす際の力のかけ具合等のことでした

力を入れ過ぎると硬質な竹の表面にも傷がつきます
力任せにやればガンコな煤も落ちますが
同時に芸術品としての価値も落ちて帰ってきません
前々回の記事の記述と重複しますが再び書きます
日本家屋の煮炊きをほとんどみない昨今
煤竹は硬度のみならずその希少性からも
「屋根裏のダイヤモンド」と言われているのです

その煤落としの方法は今のところ下記の通りに進めています
1:表面を十分に湿らせておく(びたびたに水を含んだ布で包むと良しです)
2:スポンジ(かたい面のあるもの)も十分に濡らしてから煤をざっと洗い落とす
3:竹の表皮に傷をつけぬよう煤による汚れを磨き落としきる
(3が一番神経を使います)

漆黒の外套をまとっていた竹
洗い磨くごとに渋みを含んだ飴色があらわれます
時には琥珀のごとき風合いも見せることも!

やがては彫れるようになりたい私
今はひたすら「竹磨き職人」になる道を進みたいと思います