館山市・”聖地”洲崎の海がいま危ない~洲崎の豊かな海と山に「坂田」への残土持ち込みは許されない! | Blog 安房国再発見

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 館山市・”聖地”洲崎の海が危ない。

   館山市・坂田の建設「残土」

    の埋め立ては問題!


東京方面に向かって

上空から館山市・洲崎の半島を見ました。

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館山市・西岬地区の地図です。

最西端が館山市・洲崎で、その隣が坂田です。


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東京湾の入口には、洲埼灯台があり、

花畑の多い周辺を「マーガレット岬」と呼んでいます。


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この地には「洲崎神社(洲崎明神)」があり、

古代から航海安全を願い、

また祈願の成就をもとめて、

さまざまなひとたちがやってきました。

あの源頼朝や里見氏なども祈願した

”聖地”であったのです。


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役行者が開祖という「養老寺」は、

江戸の馬琴が『南総里見八犬伝』のなかで、

役行者を登場させ、

病弱で口もきけなかった伏姫に8つの玉をもつ数珠

をもたせて、霊験を与えたというストーリーにしています。

洲崎は江戸の人びとや馬琴にとっても

”聖地”だったのです。


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サンゴが生きる豊かな海をもつ“聖地”洲崎。

かつてフランス人ダイバーのジャック・マイヨールは、

この海をこよなく愛したといいます。


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私たちは「残土」で大地を埋め尽くして

活用する地域ではなく、

先人たちが生かしてきた

地域に“いま”ある自然遺産や寺社仏閣、

戦争遺跡などの文化遺産を活用して

まちづくりを構想してみませんか?


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館山市・坂田の海だけではなく、坂田の山々の景観が変わって、

館山市・西岬地区全体が悪いイメージをもったとき、

農水産業はもちろん観光業などにも

深刻な事態をあたえることは目に見えています。

海と山が豊かな館山のイメージが

いっきに崩れていくことは許されないことです。

「残土」に頼った地域づくりではなく、

足もとに“いま”ある自然遺産や文化遺産を活用した

まちづくりを皆で考えてみませんか?


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「館山の海と山の自然を守る会」を結成

された住民の皆様には敬意を表しています。


いま私たちは、3.11大震災や原発と放射能問題などによって、

命や暮らしをまもるために、

どんな地域づくりが必要なのかが問われています。


声なき市民ではなく、地域の課題解決のために意見を発信し、

よりよい社会づくりに参画することが、

後世への私たちの責任ではないでしょうか。


何を伝えていくか行動には署名活動などがあり、

小さなことでも、積み重ねによって大きな変化を生み、

歴史を変えてきたことを忘れてはならないでしょう。


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繰り返しますが、館山市・坂田地区に大量の建設「残土」が

持ち込まれようとしています。

ここの残土が豪雨や地震津波などで、

海(館山湾)に流れ出るような事態になったら、

大変なことです。

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館山市・洲崎と坂田のイラスト地図ですが、

坂田の残土予定地と戦争遺跡の所在が

重なる可能性があります。

その範囲を大雑把に入れてみました。


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