ぶっ殺してやる
率直に言うとそう思った。
そいつと後輩は私と同じサークルで、どちらとも交流はあるし後輩に関しては大学に入って一番心を開いていると言っても過言ではないくらい大切な親友だ。
そんな親友が先輩にキスされた。
まじで、ぶっ殺してやる。今思い返してもそう思う。
後輩には好きな人がいる。そいつと同じ代の、同じパートの男だ。振り向かせることに苦戦していて苦い思いをしていそうだった。そんな中同級生のある子からも思いを寄せられ、ついその思いゆえの優しさに甘えてしまうけど、好きな人のことも忘れられていない__後輩はそんな悩みを抱えていた。それを知っていたはずの、アイツが、アイツが
許せない。だいっきらいだ。
男ってのはみんなああなのか?クソ喰らえ!塵が
どうして恋愛ってこうも上手くいかないんだろう
どうして恋愛って一体一で出来ないんだろう
必ず周りの人が干渉してきて、飽きたらポイと捨てるように離れていく
こっちはそういう人たちばかりだ
優しくない、寛容的じゃない。
涙が出そうだ
キスされたにもかかわらずそうショックを受けていなさそうな後輩からしたら、こんなことで頭に血を昇らせている私も大概なのかもしれない
愛情を試そうとすることは壊そうとしていることと同じだ
どこかでそんな文章を目にした
納得できるような、してしまうような、けどしたくないような思いにかられた
けれど私は実際にその行為で愛を壊してしまったことがある
大好きでたまらなかった人に、昔振られたのだ
最近になってその人とは和解してよく会ったり、泊まったり、夜を共にしたりする
しあわせだ
けれど、付き合ってはいない
どことなく一線を引かれている
そして私も引いている
恐れているのだ
前と同じように、私が彼を傷つけること、彼が私に傷つけられることに。
私の何がだめだったのか、きっと問うても彼は 何もだめじゃなかったよ 俺の問題なんだ そう言う。
彼は全部背負い込もうとするから
それがわかっているから私は何も聞けない
苦しくてたまらない
だって貴方のそれは逃亡だ
私と向き合うことから逃げている
逃げないで欲しい
そんなふうに言っても貴方はきっと逃げてしまう
あなたは痛みに敏感だから
自分が自分に与える痛み以外に免疫がないから。
いつまた前のように恋人関係になれるのだろう、と最近よく考えてしまう
けれどこの不安やトラウマはきっと付き合うことでは解消されない
私が私自身
貴方のいなかった期間に取り残されて、悲しみとずっと戦っている
貴方のせいだ
そうぶつけてやりたい
そんな事をしたってなんにも解決しないのに、分かっているのに、私は貴方のせいでこんなにも傷ついた!それをわかっているのか、私はこんなにも貴方が大好きなのに!きっとそう言ってやりたいのだ
相変わらず、歪んだ愛情だ
時分に嫌気がさす
何度目の嫌気かもうわからない
貴方を好きでいると私は自分の弱さがぼろぼろと出てきてしまって、耐えられなくなりそうになる
けれど貴方を失うよりも恐いことはないから
今回は耐えてみせるよ、と 思う
貴方を失いたくないから