五竜岳♯3①わたしと五竜の巻き | ぽんたの山行食育日記

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キジトラのお母さんにゃんこと超茶トラのこども4にゃんと生活しています。にゃんこたちに元気でいてほしい親バカブログです。記事にはにゃんたちのこと、登山のことなどを書いています

2016年7月30日(土)・31日(日)で五竜へ行ってきました

 

 

 

 

2013年に初めて五竜を目指しました

 

その時は五竜は白馬三山縦走の中の一座でした

 

その時の記事はこちら

 

最初はもっとミニマムで行く予定だったのですが当時私の一番の山行アドバイザーだった好日山荘のS氏のお陰で、

 

まさかの遠見尾根から登り不帰・白馬乗鞍経由栂池降りの縦走が決まったのでした

 

この山行を目前にして

 

かわいい甥、かえちゃんが若干5歳で他界しました

 

告別式があったのはこの山行の2日前の事でした

『山なんて登ってる場合じゃない

登ったとしてもうわの空で滑落とかするかもね』

 

そう思ってやめようかと思った山行だった

だけど

かえちゃんは楽しいのがすきと

ママが言っていた

パパとママはかえちゃんに帽子とリュックと靴を持たせ、

たくさんの人がおやつを持たせた

わたしはあさくまのコーンスープを持たせた

1人前のところを∞人前と書き換えた

おかわり自由なのだ!!!

かえちゃんをいつか山に連れて行きたいと思っていた

一緒にハイキングに行くのは今だ

そう思って、わたしは山行を遂行することにした

そして白馬三山縦走はずっと悪天候で眺望なんて何もないような山行だったけれど

気温だったり風だったり音だったりいろんなものを感じるように

わたしはかえちゃんをずっと感じていた

帽子をかぶり、おかしを詰め込んだリュックを背負い、

パパに「このおやつはこうやって食べるんだよ」と教わったおやつを

いつ食べようかとわくわくしながら

のそのそ歩く私を先導するように軽快な甥っ子が

間違いなくそこにはいた

 

私にとってはとってもとっても大事な山行でした

 

1日目テン場に着いたのが12:25

 

テント張って五竜へ行こうと思った矢先に雷がゴロゴロなった

 

朝ありえないぐらい早く起きて2日目に行こうかと一瞬は考えたけれど

 

翌日も天気予報はよくなく、しかも行程は約8時間あった

そのうち、2時間半は山と高原地図上では破線、いわゆる難路に値する不帰ノ嶮が待っている

 

不帰ノ嶮に敬意を込めて

私は五竜をスルーした

 

この山行を終えて下山してから、2日目の悪天候でスリップして滑落死した人がいたと知った

 

この時、無理して行っていたらどうなっていただろうかと怖くなった

 

私が五竜に恐怖を覚えた瞬間だった

 

2回目に五竜へ行ったのは

 

ふくまるシェフとだった

 

2014年8月23日・24日のことだ

 

その時の記事はこちら

 

この山行はふくちゃんが誘ってくれた

前回、かえちゃんが亡くなったあとに五竜へ行ったわけだけど

 

奇しくもこの時もかえちゃんの弟のゆうちゃんが亡くなり、

 

告別式のあととなった

当然、五竜へ向かった

だってそこはかえちゃんが歩いた遠見尾根だし

ゆうちゃんの旅立ちには旅路セットが入っていて『蓑・菅笠・草鞋・杖』

いわゆる

レインウェア・キャップ・シューズ・ストック

登山にパーフェクトなアイテムが揃っていたのだから!!!
 

駄菓子菓子

 

この山行も天気が悪かった

 

翌朝に山頂を持ち越したわけだけれど

 

寝る前から

 

なんかまた登らない気がする

 

そう思っていた

 

朝は適当に起きようと決めた

もうはなっから登る気などなかった気もする

天気がよかったら殺気で起きるはずだから目覚ましなんていらないし

もし殺気がなくて遅い時間に起きた時は絶対のんびりしようと思ってた

 

結局やはり翌朝起きてみたら天気が悪くて速攻で二度寝

 

しかしそのあと起きて朝ごはんを食べていたらお隣さんが声をかけてくれて

五竜にもう行ってきてどうだったっていう話を聞いていたら行きたくなったのだけど

 

準備している間にぽつぽつと雨が降ってきたのだった

 

 

の文字がちらつく

 

しかもよくよく考えたら行こうにもタイムアウトでテレキャビンに乗って帰るためにもう下山しなくてはいけない時間だった

 

わたしは心底ほっとしていた

 

死を間近に感じていたから無理していってふくちゃんに何かあったらどうしよう

 

そんなことばかりがぐるぐる巡って

 

そもそも前日から行ける気などしていなかったのだ

 

2回とも五竜断念

 

わたしの中で五竜は完全に鬼門となった

 

そして今回

 

3回目の挑戦を迎えることとなった

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく