前回書いた通り、
マキトは5年生の5月に
塾の宿題でズルをしました。
ズルとは
宿題で、
間違った答えに勝手に丸をつけて
内容を理解しないまま
やり過ごしていたことです。
下のクラスに行って
宿題の量が減って
解決したように見えましたが、
表情がゆがんできていました。
また、学校から帰ってきた後に
周りの友達の愚痴を言うようになりました。
マキトの「助けてサイン」です。
塾では普通だけど
学校から帰ってきた後の表情が暗いんです。
理由は
学校の担任の先生との面談で
分かりました。
「マキト君、忘れ物がひどいです。
さらに、この間給食のスープをこぼしたんです。
その後の態度が問題です」
「皆優しいので、文句も言わず
雑巾でこぼしたスープを拭きました」
「マキト君はただ見ていただけで、
お礼もはっきり言わなかったんです」
私の心の中は
「問題」の言葉でいっぱい。
2年生の時に「問題行動」と
先生に言われ、
トラウマになっていたんでしょうね…
そして私の言ったのが、
マキトを守るわけでもなく
「妹はまだ一年生なんですが、
忘れ物をしないんですけどね…」
なんてこと言ったんだ![]()
とすぐに後悔したけど遅かった。
もっと傷つく一言。
「それが(忘れ物をしないのが)当たり前です」
ーーーーー
びっくりしました。
忘れ物しないのが当たり前か…
「忘れ物しないように
どうしたら良いのでしょうか??
色々工夫しても難しいんです。
持って行ったとしても
忘れたと思い込むんです。
そしたら先生からしてみれば
忘れ物をしたことになりますよね?
言い訳じゃないんです。
夜、明日の持ち物を揃えようとしても
学校に置いてきてしまうんです。
宿題もそれで忘れちゃうんです!」
…とは
言えませんでした![]()
この時はまだ
マキトがADHDと診断される前だったので
旦那も私の「努力不足」と
言っていました。
これに対しても
言い返せませんでした。
以前書いた通り、
「子育てと仕事を両立できなかった」
という思いは、
私の自己否定につながっていました。
先生に反論できないのも
これが理由だったと思います。
「子育てを選んだ自分はすごい!」と
私が思っていたら
マキトも私も
苦しむ時間が少なくて済んだかもしれません。
ーーーーー
スープをこぼした話は、
後からマキトに聞いたら、
「わざとやったんじゃない。
自分がこぼしたんじゃない。」
と言っていました![]()
私は先生の言葉を鵜呑みにして
マキトを責めるように聞いたんです。
今思えば、
なんで冷静に聞けなかったんだろうなあ。
未熟すぎる母親でした。
ーーーーー
思い返せば、
こうやってマキトの不登校への伏線が
徐々に張られていったんだと思います。
脈絡のない話し方に
壊滅的な文字と
覚えるのが大変な漢字。
受験以前の問題を抱えるマキトが
友達の
小中高一貫校への編入を機に
「中学受験する!」と言い出したのが
4年生。
学校と塾、
友だちにも恵まれた4年生の間、
精神的な成長が見られました。
また、
とても相性の良い塾のお陰で
学力も上がってきました。
マキトの希望通り、
5年生からは
受験コースに変更することにしました。
ーーーーー
受験コースは
現在在籍しているコースの3倍以上は
勉強するということでした。
「よっぽどの覚悟がない限り
受験コースには来ない方がいいです」
との説明を受けました。
なんてネガティブな言い方だ![]()
と思いましたが、
その後
思い知らされました…
ーーーー
受験コースは
5年生になる前の2月から
スタートしました。
授業の内容も
宿題の量も
第一回からすごい量。
塾の先生も一生懸命で、
マキトも一生懸命でした。
私は安心していました。
ーーーーー
5年生になって1ヶ月。
塾の算数の
小テストを見たんです。
明らかに間違っている回答に
⭕️がついていました。
その他の回答も同じように
⭕️がついています![]()
私は動揺して
すぐに指摘しました。
何の改善策も持たずに![]()
マキトも
動揺していました![]()
以下、マキトの弁解↓
「解いた後、自分で採点して
間違った問題は解き直して完了
という宿題で、
先生は
さらっと確認するだけ。
(やってきて当然らしい)
分からないし、
時間も足りないからこれでいい」の一点張り。
ーーーーー
同じ塾の先生と話す機会があったので
相談してみました。
マキトの算数の担任では
なかったのですが、
現状を聞いてくれました。
「けしからん
」とか
言われるんじゃないかと思ったら
意外な答えが![]()
「自己採点をごまかすのって
キャパオーバーになった時に
いろんな子がやるんですよ。
一度はやるからそんなに深刻にとらえなくても大丈夫
超えるべき壁だと思ってくださいね
」
なんか一気に楽になりました。
そして
改めてマキトと
冷静に話すことができました。
ーーーーー
結局、
マキトが出来るだけの量に
宿題の量を減らしてもらうことにしました。
受験クラスも
下のクラスになりました。
そのおかげで
宿題が減り、
受験まで
頑張り抜くことができました。
ーーーーー
あの時、先生が
「超えるべき壁」
と言ったのですが、
「壁」は(1)の方で
私は(2)を選んだのでした。
(1)キャパを広げるべく、膨大な宿題の量をちゃんとこなせるようになるよう最善を尽くす
(2)キャパオーバーなのを認めて、自分のできる量をしっかりやる
ここでどちらを選択して
どっちに進むことができるかで
偏差値の高い学校に合格できるかどうかが
決まってくるのかもしれません。
マキトの場合、
興味のあるものには飛びつきますが、
無いものは
向かわせるのが本当に大変![]()
マキトの場合は後者の選択肢、
減らすしか選択肢は無いと
思いました…
しかし、この時点で
私はとても大切なことを
忘れていました![]()
「目的」です。
マキトには目標がありました。
4年生の時行った
友達の編入先の一貫校の
オープンキャンパス。
とても気に入ったのです。
気に入ったから
入学できる訳ではありません。
その学校に入学するには
それなりの勉強が必要でした。
その学校に行く!
という目標に向けて
頑張っていたのに、
キャパシティオーバーという理由で
宿題を減らす方向へ
導いてしまいました。
迷ったら
目的を思い出さなきゃいけなかったよ〜![]()
マキトが目標の学校に
入れるように
サポートするっていう目的。
今更ですが…






