マキトは引越しをして
幼稚園に転園しました。
本当は
妹のクミと同じ保育園に
入れたかったのだけど、
定員いっぱいで入れませんでした。
私も働いていたので
延長保育ありの幼稚園を探しました。
元気な子の多い幼稚園で、
多くの子がマキトを迎え入れてくれました。
先生たちも
みんな元気な若い人ばかりで
運動だけは
やたら競わせて
それ以外は
ピリピリ感ゼロの
不思議な幼稚園でした。
怪我をする子もいるのですが、
日頃運動をたくさんさせているせいか、
大事には至らないという
平和な園でした。
ただ、やはり
いじめはありました。
マキトも
意地悪をされました。
たった一人の子に。
マルオとしておきましょう。
マキトは
たった一人、そういう子がいることが
どうしても嫌だったようです。
なぜだか
マルオばかり注目するんです。
家に帰っても
口をひらけば
マルオにやられたことばかり。
マルオが意地悪する理由も
わかりました。
マキトが転園する前まで
マルオと仲の良かった子が
クラスの人気者で
その人気者が
マキトと仲良くするのが
気に食わなかったようです。
こちらから見れば
かわいいものです💕
こればかりはどうしようもない。
こういうこともあるんだと、
教える良い機会になると思いました。
でも、マキトはその子に
嫌だと言えなかったんです。
でも、マキトにそれほど意地悪をしなくなった
きっかけとなる
ある「出来事」が起こったんです。
それは
ゆるい階段での自転車こぎ
公園にある、段差のあまりない階段で
自電車で降りる、という少し危険な遊びが流行っていました。
マキトはあまり運動ができないので、
マルオは絶対無理だろうと思ったらしく、
「マキトもやってみろよ
」と
意地悪そうに言ったんです。
私も少し離れたところで、
クミを見ながら見守っていました。
そしたら、
マキトは一気に
自転車をこいで階段を降りていったのです!
「え
、できたの?」と
拍子抜けしたマルオの顔は
今でも忘れられません
その後も
意地悪は続きましたが、
それほどでも無くなり、無事卒園しました。
(卒園式でも意地悪をしていました…)
マルオだけではなく、
マキトも少し自信が持てたのだと思います。
ーーー
でも、今思えば、
それで一件落着ではなかったのです。
注目すべきは、
「意地悪する子はマルオ一人だったのに、
なぜマルオにばかり注目するのか。」
これを解決しておかなければいけなかった…。
タイトルにある
たくさんの人に愛されるのが
「当たり前」。
これは「当たり前」ではなく、
「有難い」ことなんだよ。
意地悪な人なんて
どの年代にもいる。
相性の悪い人も
必ずいる。
そういう人が現れた時、
周りにわかってくれる人がいることは
当たり前ではなく
ありがたいことだと
教えるべきだった。
難しいことだけど、
人間関係での
嫌なことがあった時に
「仲良い友達がいて良かったね」
「なんでもいえる先生がいて良かったね」と、
理解してくれる、または、そばにいてくれる人の
ありがたみを毎日教え込むことが重要だったんだなと
今は思います。
実際に学校で
同じような局面に立たされた時に
自分一人の力で
そう思えるようになるまで
徹底的に教えるべきだったなあ〜