7~8年前、NHK教育テレビ(現Eテレ)で、3か月トピック英会話という3カ月単位の英会話番組があり、『ハートで感じる英文法』というタイトルで英文法の番組が放映されていました。
大西泰斗先生とポール・マクベイ先生のコンビの『ハートで感じる英文法』、今までの常識を覆す文法の考え方で、「ネイティブはどう感じているか」という、難しい理論ではなく、感覚的なもの、どんな気持ちが文法に含まれているか、が、テーマ。鴻上尚史さんが生徒役になって、とてもおもしろかったです。
ネイティブへの街頭インタビューもあり、目からうろこの英文法の番組でした。
DVDが出ています。ちょっと高いですけど。。。。。
3ヶ月トピック英会話 ハートで感じる英文法 DVDセット/鴻上尚史,大西泰斗,いとうあいこ
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プロモーションビデオをみつけました。"will"についてです。
当時、私はこれらの本を購入しました。
今までに出された本が、1冊にまとめて出版されました。
それが、この『1億人の英文法』。東進から出ているので、まるで参考書です。受験生だけでなく、老若男女、すべての日本人のための参考書です。
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)/ナガセ
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『ハートで感じる英文法』の方がイラストもあり、見やすく、わかりやすいと思います。でも、大西先生の集大成として、すべてが含まれているのが、『1億人の英文法です』。
この『ネイティブ感覚』の文法の説明の何が良いか、、、、。
たとえば、
現在完了形
現在完了形の完了、結果、経験、継続の4つのカテゴリーを中学校で習いましたね。実際、そういう意味があるのですが、ネイティブの意識は4つに分けているのではなく、この本によると、『現在に視点を置き、そこに迫ってくる動きを感じる』、というのが現在完了形なんです。日本語に訳そうとすると、これ、結果?完了?継続?経験?どれにあてはまるのかわからない文章に遭遇します。過去から現在にせまってくる感覚が大事なのであって、4つに分けるなんてことは、それほど大事ではないってことです。
過去形
『過去形というのは、過去の出来事・状態をあらわす形。この形はいつも距離感が意識されている』
そうなんですよね。気持ちの距離感も生み出すのも過去形。英語は敬語がない、なんて言われますが、丁寧な表現、控えめな表現などがあり、相手を尊重、自分を謙遜します。それを表現するのが過去形。
この本の例文を借りると、
Geoff can fix it.(ジェフがそれを直せるよ。)
Geeff could fix it. (ジェフがそれを直せるかもなぁ。)
そして、この現実との距離感が乖離されて生まれるのが仮定法。。。。
文法で悩んできた方も、これでよくわかるかもしれません。
文法は問題ないという方も、新たな視点、新たな感覚が得られると思います。
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