全11回の昇格記念企画の、ついに最終回です。



今回は、MF久藤清一(36)、FW高橋泰(30)を紹介する。



MF久藤は98年にJ1参入決定戦のためにアビスパにレンタルで3ヶ月加わっており、そして前回J1昇格時の06年には完全移籍で加入した。



右サイドハーフとボランチを主戦場としていて攻撃にリズムを生むことができ、



決定的なパスを供給し、ダイアゴナルランで相手のDFラインを慌てさせる。



まさに「巧」という言葉が似合う選手だ。



今季限りで引退することとなったが、サポーターはこれからもMF久藤を忘れることはない。





FW高橋は広島、大宮、千葉、熊本と移籍し、熊本では08年に19得点。



そして昨年からアビスパでプレーしている。



ストライカーとしての嗅覚を持った貴重な選手で、シュート技術も高い。



今年は出場機会には恵まれなかったが、大事なところで結果を残している。
ハイライトは第32節の徳島戦と第35節の東京V戦。



徳島戦では1-2と逆転された状況で、右からのクロスを相手ディフェンダーがクリアではなくトラップするのを読み、ダイレクトでネットを揺らした。



また、昇格を争う東京V戦では2点リードから2-2に追い付かれて迎えた後半アディッショナルタイム。



自らFKを得ると、25m強の距離を無回転FKでズドン。
この勝利で昇格を決定的なものとした。



来季は千葉時代以来6年ぶりのJ1で、勝負強さを発揮してもらいたい。
全11回の昇格記念企画の第10回。



残りは今回を含めて2回のみとなりました。



さて今回は、MF永里源気(25・なんと今日が誕生日!)とDF山口和樹(24)を紹介する。



MF永里は湘南、東京Vを経てアビスパに加入した選手。



アビスパに来るまでは138試合出場で11得点だったのだが、今年1年間で15得点と大ブレイク。



絶妙のタイミングでゴール前に飛び込む得点感覚と相手の逆をつくドリブルが特徴で、運動量もあるため攻守に貢献できる。



また、試合前にサポーターから「源気」コールを受けるとお辞儀をするという礼儀正しさも評価を高める要因となっている。



来季は初のJ1となるが、フィジカル面を鍛えることができれば旋風を巻き起こすことも十分可能だ。





DF山口は福大からアビスパに加入した選手。



今季は試合終盤に投入されることがあり、身長186cmの長身を活かした空中戦の強さを示した。



その一方で一瞬の判断の遅れも目立ち、ペナルティエリアの近くでFKを与えてしまうこともあった。



CBは丹羽と田中(誠)で固定されておりさらに福大の後輩のDF宮路の台頭もあるが、



判断力とフィードの質を上げ、来季はJ1デビュー、そしてスタメン定着を狙う。
全11回の昇格記念企画の第9回。



今回は、DF山形辰徳(27)、GK六反勇治(23)を紹介する。



DF山形は新潟、新潟S(シンガポール)を経てアビスパに加入した選手。



運動量が豊富で、思い切った攻め上がりをし、そして今年は特に気持ちのこもったプレーを見せてくれた。



昇格の二文字が克明に見えていた第35節の東京V戦では、2点のリードを追い付かれるという苦しい展開の中CKからロングカウンターを受けたが、



山形が全力で帰陣し相手のシュートをブロック。その後の勝ち越しに繋げた。



06年のJ1の舞台ではわずか6試合の出場だったが、来季は成長した姿を見せるチャンスである。





GK六反は熊本国府高からアビスパに入団した、5年目の選手。



昨年の終盤にレギュラーとなり、堅実なセービングと正確なフィードを披露。



GK神山が怪我から復帰した今年は第2GKだが、天皇杯の大宮戦ではビッグセーブを連発。PK戦でも2本セーブし、ベスト8進出の立役者となった。



神山との実力差はほぼないため、1対1になった際の飛び出すタイミングと、



カウンターに繋げるための、キャッチングからの素早く正確なフィードをさらに磨いて来季の開幕スタメンを目指してほしい。
全11回の昇格記念企画の第8回。



今回は、MF中町公祐(25)、DF柳楽智和(25)を紹介する。



MF中町は高校卒業後に湘南でプレーしていたが07年末に契約満了となり、湘南時代から在籍していた慶應大のソッカー部に入部。



そして関東大学サッカーリーグの1部昇格に大きく貢献した。



大学でプレーする中で、湘南時代のあまり運動量のないパサーというプレースタイルが一変。



パスのセンスはもちろんのこと、チームトップクラスの運動量で度々前線に顔を出し、守備力も大きく向上。そして174cmながら空中戦にも強くなっていた。



今季から加入したアビスパでは見事に開幕からスタメンの座を掴み、第11節の熊本戦では今季初得点を含む2得点。



その後も試合をこなす毎に前線に顔を出すシーンが増え、最終的にはチーム2位の10得点をマークした。



今季はチームMVPと言っても過言でない活躍だったが、日本最高のリーグでの戦いとなる来季の更なる活躍へ期待が高まる。





DF柳楽は元U-20代表で、05年のワールドユースにも出場した。



激しいマークを武器とし1対1に強く、CBが本職だがSBでもプレーできる。



だがDFに重要な安定感に乏しく、手を使って相手選手を倒してしまうこともしばしば。



昨季まで見られた、試合中に冷静さを失うことは減ったものの、来季は契約されないことになってしまった。



次のチームに移籍しても厳しい守備は続け、その一方でクレバーさを身に付けて活躍してほしい。
全11回の昇格記念企画の第7回。



今回は、MF末吉隼也(23)、FW吉原正人(19)、DF平石健太(25)を紹介する。



MF末吉は福大から加入したボランチの選手で、カバーリングと精度の高いパスを供給する能力に長けている。



新人ながら開幕から先発出場すると、CKで3点目をアシストするなど3-1での快勝に貢献。



第23節の水戸戦ではパスカットからのミドルシュートでJ初得点を奪った。



終盤はややコンディションを落としたが、年間通して出場し続け充実したプロ1年目とすることができた。



来季も相棒のMF中町と共に、攻守を繋ぐキーマンとしての活躍に期待が集まる。





FW吉原はアビスパユース出身の身長187cmの選手で、武器は得点感覚と長身を活かしたポストプレー。



U-18代表の経験があり、09年の九州プリンスリーグでは9試合で13得点を決めて得点王にもなっている。



プロ1年目の今季は僅かな出場機会しかなかったがまだ19歳。



プロのレベルにも慣れ、J1で戦える来年が大事な1年だ。



この世代の代表は前線に優れた選手が多いのだが、吉原には間違いなく再びそこに割って入るだけの素質がある。





DF平石は福大出身で、右サイドバックの選手。



昨年までは中国サッカーリーグのFC宇部ヤーマンに所属。そして練習生を経てアビスパに入団した苦労人。



プロ1年目となる今季は練習でアグレッシブなプレーを見せ、



右サイドバックのスタメンであるDF山形にプレッシャーを与え続けた。



だが来季は契約更新されないことが決まり、アビスパには1年間のみの在籍となった。



しかし、「ひたむきに努力すれば平石選手のようにプロになれるかもしれない」、と子供達に大きな夢を与えてくれた選手である。
全11回の昇格記念企画の第6回。



今回は、MF城後寿(24)とDF宮路洋輔(23)を紹介する。



MF城後は05年からアビスパに所属している選手で、身体能力の高さとスピードを武器にしている。



昨年左膝に大怪我を負い、今年の8月にようやく戦列に復帰した。



昨年まではボランチや右SHで起用されることが多かったのだが、



今年はFWの位置での出場が多く、8得点を決めて昇格の大きな原動力となった。



その中でもハイライトは9月12日に行われた、昇格を争う千葉との直接対決。



同点として迎えた87分にDFとGKのポジショニングを見ながら左足で冷静に決めたシーンは、今後もサポーターの間で語り継がれるはずだ。



縦への推進力と簡単には倒れないフィジカルも持っておりメンタル面も成長しているため、



来季以降はさらに積極的に仕掛けてレベスタを湧かせてくれるはずだ。





DF宮路はMF末吉と共に福大から加入した新人で、クレバーさとサッカーにおいての頭の良さのある選手だ。



また、相手ゴールの近くから放たれるロングスローは相手にとって脅威。



実際に、第13節の横浜FC戦ではそのロングスローからMF永里の決勝点が生まれている。



本職はCBやボランチだが、今季は層が薄いSBでの出場が多かった。



1年目としてはまずまずの結果を残したがアビスパは最終ラインは層が薄いため、



より安定感と判断のスピードを増して、来季はレギュラー争いに加わってもらいたい。
全11回の昇格記念企画の第5回。



今回は、DF田中誠(35)、FW大山恭平(21)、GK笠川永太(20)を紹介する。



DF田中(誠)は08年のオフに磐田から移籍してきた選手。



178cmとセンターバックとしては小柄な部類に入るが、



元日本代表の豊富な経験を活かした鋭い読みと落下点に入る早さで相手の攻撃をシャットアウトし続ける。



昨年はなかなかコンディションが上がらず、また怪我もあり大活躍とはいかなかったが、



今年は良いコンディションをキープしており開幕からスタメンに名を連ね続けている。



ベテラン誰しもにつきまとうスピード面での不安もあるが、来季も経験を活かしてJ1の屈強な攻撃陣を抑え込んでくれるはずだ。





FW大山はアビスパユースから昇格してきた、優れたボールテクニックを持った選手。



練習試合で得点を量産することもあったが、今年限りでチームを離れることが決まっている。



21歳とまだまだ伸びしろはあるため、他チームに行っても頑張ってほしい。





GK笠川は身長185cmで、体格も含めてGKとしての素質を十分持った選手。



位置付けこそ第3GKだが、神山や六反が離脱した際にはベンチ入りすることが増えている。



GKは固定されることが多く、試合に出られないとモチベーションを維持しづらいポジションだが、



同じく18歳からアビスパに所属し出場機会を増やした神山や六反のように、練習や練習試合でセービングの技術を磨きチャンスを勝ち取ってもらいたい。
全11回の昇格記念企画の第4回。



今回は、DF中島崇典(26)とMF鈴木惇(21)を紹介する。



DF中島は横浜FCから移籍してきた選手で3年間に渡って左サイドバックのスタメンを確保し続けており、



セットプレーのキッカーも任されるなど左足から送られる長距離のパスは抜群の精度を誇る。



今年の開幕戦の2点目のMF田中(佑)への完璧なアーリークロスはその代表例。



これまで守備に不安があったが徐々に安定感が出てきており、これからは判断のスピードを上げることが求められる。





MF鈴木はアビスパユース出身で、身長170cmと小柄だが左足の精度が非常に高い選手。



第4節の富山戦では直接CKを決め、観客を驚かせた。



また、両サイドハーフ、ボランチ、左サイドバックと数多くのポジションでプレーできるユーティリティさを持っている。



だが守備時には軽さがあり、いかにガツガツいけるかが今後の出場機会の多さを左右しそうだ。



アンダー世代の代表に入るなど能力が高いことは間違いないため、J1の舞台でブレイクすることを願ってやまない。
今季のJリーグの全日程が終了しました。



Jリーグを中心に書いてきたこのブログがどうなってしまうのか危惧している方々…はいないと思いますが(笑)、



このブログはシーズンオフ中も企画目白押しで頑張っていきます!



まず今書いてる全11回のアビスパの昇格記念企画。



さらに、天皇杯、海外サッカー、Jリーグの移籍情報にも注目していきます。



そして最大の目玉!!
「Jリーグ全クラブの2010年シーズン総括」



今季を戦い抜いた全37クラブの総括を、1クラブずつ書いていきます。



というわけで、これからもこのブログをよろしくお願いしますm(__)m
全11回の昇格記念企画の第3回。



今回は、FW大久保哲哉(30)、DFイ・ジョンミン(23)、DFソン・ジョンリュン(19)を紹介する。



FW大久保は身長190cmと長身の、ジャンボの愛称でサポーターから親しまれているストライカー。



豊富な運動量と勝負強さを持った選手で、これまで何度も試合終了間際に劇的な得点を奪っている。



今季も唯一全試合に出場し、第16節の栃木戦や第17節の大分戦(PK)での決勝点、第26節横浜FC戦での同点ゴールなど9得点。



また、前線で身体を張り、必死でプレスをかけ、得点数以上の貢献度があったことは間違いない。



だが、先日発表された来季契約しない選手の中に大久保の名があった。



非常に悲しいが、弱点であるトラップの技術を向上させ、他のクラブでも頑張ってもらいたい。





DFイは左サイドバックの選手で、これまでも山形、栃木に在籍していたがリーグ戦に出場したことがない選手。
夏の移籍期間にアビスパが獲得した。



レギュラーのDF中島が出場停止となった第31節でついにプロ初先発すると、続く第32節にも先発。



判断が遅れるシーンもあったが気持ちの入ったプレーで相手のサイド攻撃を封じ、勝利に貢献した。



U-17韓国代表の経験もあり、守備面での能力が高いことは間違いない。





DFソンはユースから昇格した選手で積極果敢な攻撃参加が魅力な左サイドバックだったが、



攻撃力を活かすためにサイドハーフでの出場が多くなりそうだ。



天皇杯の大宮戦では右からのクロスに上手く合わせて公式戦初ゴールを決め、アビスパとして初のベスト8進出に大きく貢献している。



今季はリーグ戦での出場はなかったがベンチに入ることが増えており、来季のリーグ戦初出場が期待される。