母が生粋の長崎っ子だったから
長崎の精霊流しが懐かしい
毎年の終戦記念日に、テレビでは長崎の盆の様子を報道しているが、こちらでは静かな「お盆休み」だ
今年はコロナ事変もなく、長崎まで「墓参り」に行った
墓参りに行くと、何となく心が優しく落ち着く気持ちになる
先祖にきちんと「墓守」していると胸が張れるから堂々と出来るのだ
我が家は兄が墓を見捨てたので、私が義務を果たしている
もともとは東京の墨田区から、粗末にして疎遠にしていた墓を移動したりした経緯がある
私は小さかった時代だから、全部は覚えてないが、亡き母が色々と我が家の宗教のしきたりを教えてくれた
両親がなくなってから、急に兄から強引に引き継いだ「先祖の位牌」と畳1枚程の大きな「仏壇」は、我が家に落ち着いた
家族は私が適任だと言うし
先祖は絶対、私の家を喜ぶと思うから、苦にはならない
毎日、きちんと管理している仏壇に手を合わせて「幸せに感謝」する
お盆は食事を作ったり、先人が生前に好きだったお菓子も、生花も供えて「迎え提灯」も灯す
住職が毎年やって来て、盂蘭盆のお経をあげてくれる
亡き母は、まとまって檀家がお寺に行く盆行を嫌っていたから、必ず「我が家に住職を招く」のだ
15日の夕方は、先祖が帰って行くので盆ゴザに包んで、送り火灯して、今は近くの葬儀社にて見送るのだ
一大行事だが、先祖に感謝する日
「俺が守るから安心して」と意識を新たにして送り届ける
「精霊流し」
いい響きだ1年に一度の我が家の小さいイベントに心を込めて、別れに感謝している
私の無宗教・無神論者に変わりはないが、亡き母の教えは頑なに守り通す「親への感謝」がある