ライ麦パンの国 ドイツへの旅 vol.6 | 南フランスの田舎パン アヴェロンのブログ

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ヨーロッパの伝統パンにすっかり魂を抜かれてしまったパン屋の店主によるブログです

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94年7月28日(木) Donnerstag

この日は最初から大きなミスをしました。
東ドイツ行きの列車に間違って乗っていたのです。
当時はまだ東西ドイツが一緒になったばかりでした。
途中、Nord Hansenという駅で降りましたが、なんともうらびれた町で、西側とは雲泥の差でした。
コインロッカーは、トタン板みたいな素材で全部折れ曲がっており、とても使える代物ではありませんでした。
駅前にホテルがありましたが、薄汚れていて泊まれる雰囲気ではなかったです。
通りでは、トラバント(有名な東ドイツの車)がのろのろ走っていました。
少し町を見て回って、また引き返して目的地のゴスラールへ向かいました。
そんな中でひとつ感動的なことがありました。
東ドイツへ向かう列車の車窓から、収穫前のライ麦が地平線の向こうまで延々と黄金色に輝いているのが見えたのです。
ドイツはライ麦パンの国なんだなとしみじみ思いました。

写真はゲッティンゲンのホテルのレシートです。
それからゴスラールへ行く途中の乗り換えの駅で買ったロッゲン フォルコルン ブロート(ライ麦全粒ブレッド)です。