92年7月25日(土) 昨日の続き
車窓からフランスの田舎の風景を眺めていると、いよいよ国境を越えてスイスに入った。
パスポートのチェックが終わって窓の外を眺めると、アルプス山脈である。
国境を越えたとたん、ときおり通り過ぎてゆく駅舎の雰囲気が、がらっと変わった。
夕方、ほぼ定刻通りにローザンヌに着いた。
駅の時刻表を確かめると、シオン方面行きの列車がちょうどあったので、すぐに乗り込んだ。
その列車には、ちょっと感動したことがありました!
それは憧れのコンパートメント式の列車だったのです。
3人掛けの座席が向かい合っていて、それぞれ仕切られた部屋のようになっています。
映画によく出てきていたので、一度乗ってみたいと思っていました。
しかし乗客が先に座っていると、そこへ入っていくのはちょっと勇気がいるかもしれませんね。
写真はコンパートメントの図です。
「河童が覗いたヨーロッパ」 妹尾河童著 新潮文庫より参照。