アヴェロンへの道のり vol.54 | 南フランスの田舎パン アヴェロンのブログ

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ヨーロッパの伝統パンにすっかり魂を抜かれてしまったパン屋の店主によるブログです

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ラルシュでの具体的なパンづくりのことに入る前に、ラルシュ共同体について少し書きますね。

創始者は、イタリア、シシリアの貴族でランザ・デル・ヴァストという人です。
多彩な芸術家でしたが、インドを巡礼して、そこでガンディに出会い、弟子となります。
ガンディにシャンティダス(平和のしもべ)と名付けられ、後にフランスでラルシュ共同体を作りました。
彼は現代文明を批判し、自給自足の生活を続けながら、色々な思想や宗教の人々を受け入れて、畑を耕し、工作し、歌い、祈りました。
フランスのみならず、ヨーロッパやアメリカの友人たちと一緒に、非暴力による反戦、平和、反原発、エコロジー運動に深く関わりました。
また彼は、マクロビオティックの創始者、桜沢如一とも親しい間柄でしたよ。

写真はランザ・デル・ヴァストのスケッチと、ラボリ・ノーブルのラルシュです。

明日もブリオッシュを焼きますよ。よかったらどうぞ召し上がれ。