ある夜
少年は大好きなアーティストのバンドスコア(楽譜)を買いに行くため
古本屋に向かいました
とある場所
前からコギャル二人が歩いてきました
コギャル「おつかれにゃん!」
彼女たちには見覚えが無いし
こっちは自転車なので素通りしました
ついでなので
街中で服を見ました
すると
メガネの女の子がこっちを見てか見てないかわかんないけど
とりあえず視線を感じたので見ると
その子は慌てて視線を逸らし逃げていきました
今度は男性店員
不振そうに見てます
店員「なにかお探しですか?」
「ええ…ちょっと帽子を・・・」
服屋の店員さんと話すのは嫌いじゃないけど
今日は立ち寄っただけなので流しました
怪しまれるのも当たり前かもしれません
少年の服装は
黒いジーパンに
深い紺色のコート
毛糸帽子を深被りしてました
ああ、おつかれにゃんってそういう意味か
泥棒猫だったのかな?
それから
その町で
少年は
二度と会えないと思っていた人に会いました
残酷な偶然です
少年は忘れようとしていました
声を掛けることも
気づかれることもなく
通り過ぎました
自転車の向きを変えず
速度を上げました
ベタなドラマである
走りながら叫ぶって
こんな気分なんだろうな
何でかわかんないけど
なんかあの人の人生に関わりたくない
できるだけ邪魔をしたくない
そのくせ
こうして心が痛む
その人は少年に気が付かなかった
というより
誰も見ていないような気がした
少しだけ怖かった
夜で助かった
多分
できるだけ家には帰りたくなくて
遠回りして帰りました
そして少年は気づきました
バンドスコアァァァ!!!
忘れてました