5月のとある日、

新譜キャンペーンでもないのに、
新宿タワレコが

みゆきさんを激推ししていた。


特設ではない通常の売り場に
ポップが所狭しと貼られている。
楽曲だけでなく、みゆきさんの著作も
推してくれている。


まずは、角川から出版された
みゆきさんの詩集推し!

「中島みゆき全歌集2004-2015」の前書きに
詩人になることは中学の時の夢であったこと
ごんべんに寺の詩人にはなれそうもないから
当分ごんべんに司の詞人を続けるより他ない
と書かれていた。しかして、
詩集「四十行のひとりごと」を刊行し、
この度、みゆきさんが尊敬する日本を

代表する詩人、谷川俊太郎との同時配本

 

〝心の見知らぬ深いところからやってくる〟
〝ことばに心が開かれる瞬間〟

〝沈むものにまなざしを向け、
 すくい上げられた痛切さが宿る〟

言葉に興味があるから

歌の世界に行ったみゆきさん

身を削って紡がれた幾多の「詞」は
紛れもなく「詩」でもあった。


こちらは、ようやく入荷した〝詞〟集

「誕生」「糸」「命の別名」、夜会の曲
縦書きで読むことで

別の味わいが生まれること
本当、中身が濃い 
と、激推ししている。


旧譜キャンペーンのクリーニングクロス

たとえるなら短編から長編まで
一曲一曲にドラマが宿る楽曲

代表曲だけでなく43作オリジナルアルバム
夜会まで押してくれている。


昨年、コロナ禍の中発売された

コンセプトアルバム「ここにいるよ」を

映画「糸」に絡めて推している。

「Nobody is Right」これは

本当にかみしめたい名曲

これらのポップを書いた名も知らぬ誰かは

みゆきさんに深くハマったファンであることは
おそらく間違いない。

彼女こそは永遠の歌姫
確かに、エバーグリーンな楽曲は
いぶし銀のように、静かに、
しかし確実にこの時代に輝いている。


6月にふたたび足を運んでみた。
推しは続いていた。

 

5月に行ったときは売り切れだった
オフィシャルデータブックが入荷

 

旧譜の押しっぷりもなかなかのもの

孤高の名盤「生きていてもいいですか」

中島みゆきを中島みゆきたらしめる
巫女的パワー

暗喩の深さ、痛切な痛み、

ありのままの残酷さ

 

「生きていてもいいですか」は
ありのままのむごさのみならず、
魂の世界とその救済を
深く感じさせてくれるアルバムでもあり、
その後の夜会への潮流が感じ取れる。
 

ちょうど6/5の日経新聞に
夜会DVDの一面広告が載っていた。
夜会のコンセプトの一つは

魂の救済である。たぶん


 

こちらは

ライブの空気を感じさせてくれる一品


推し文にもあるが、

つなぎ目を感じさせない

一夜のセットリストかのような聴き応え

である。


 

コンセプトアルバム「ここにいるよ」

ラストツアーが8公演で中止となり、
みゆきさんを待望するファンの為と
コロナ禍で混迷する人々の為に、
ここにいるよと銘打って

リリースしたのだろう


特典DVD付の初回盤の
「Nobody is Right」は鳥肌ものである。

「ここにいるよ」も、

ライブリクエストと同じく、
マーカッセンのマスタリングが施され、

よりクリアな音になっている。

 

大枚はたいてマスタリングをお願いした
いい仕事をしてくれた

と瀬尾さんも絶賛していた。

さて、選ばれた曲たちを見れば、
よりそい、はげますだけでなく、
そこから我々が自分の足で

一歩を踏み出すことを促している。

これはデビューの頃から変わらない

みゆきさんの立ち位置である。

 

 

2か月以上推しを続けてくれている

タワレコさんに感謝をこめて、

既にDVDは所持しているのだが、

「中島みゆきライヴ」のCD版を購入してみた。

クリーニングクロスがついてきたが、

みゆきさんの顔で汚いものを拭くのは
気が引けるので(笑)

大切に押し入れにしまい込んだ。

しかし、みゆきさんは
クリーニングクロスのような役目をもって
この世に生まれて来たのではないか

と思うことしばしばである。

我々の心は、

みゆきクリーニングクロスで

少しはきれいになったのだろうか?

たいしてきれいになっていないお詫びに、
みゆきさんの好きな手書きで投稿してみた。

稚拙な文章だが、少しでも、

和んでくれたらうれしい。