先日ブログで紹介しましたが、
ポリ袋パスタについてはすでに
ご存知の方も多いと思います。
 
 
 
レシピもたくさんネットに上がっていますが、
やはり、理系人間なので、試さずにはいられず
検証してみました。
 
試したのは、以下2点
 
ゆで時間7分
 
 
早ゆで3分
 
袋は高密度ポリエチレン(半透明でカサカサ)を
使って下さいね
 
麺を漬ける水は、以下の二つで試してみます。
① 水道水
② 0.5%(W/V)食塩水
 
※既存のレシピで食塩をひとつまみ入れるを
推奨しているものが多くあったので、
今回は、比較実験を行なってみました。
 
 
 
 
 
 
まず、水に漬け込む時間ですが、
標準茹で時間×10分以上を
目安にするとよいでしょう。
 
浸漬したパスタを菜箸に引っ掛けて
柔らかさを見ています。
 
写真では少しわかりにくいですが、
0.5%食塩水(右)のほうが
吸水に若干時間がかかるようです。
 
 
 
このくらいになれば、吸水はオッケーです。
(.柔めが好きな方は更に給水させて下さい。)
 
 
沸騰水で3分ゆでます。
早ゆで3分スパゲティなら2分でも大丈夫です。
 
鍋底に直接袋がつかないよう
皿を敷けというレシピもありましたが、
敷かなくても穴はあきませんでした。
※アルミ鍋でステンレスに比べ
熱伝率が高いのが理由の一つと思われます。

鍋に入れる前に袋の中のパスタを
なるべく広げておくと
熱の伝わりがよいです。
 
なお、鍋の水は飲料水である必要はありません。
飲料水が不足している時は
お風呂の水や雨水を使いましょう。
 
 
鍋から引きあげたところです。
やけどをしないよう、
1分くらい蒸らしながら
放置して冷ますと良いでしょう。
 
 
写真は、早ゆで3分パスタを鍋で2分ゆでたもの
水道水も0.5%食塩水もあまり変わりませんでした。 
 
 
こちらは7分ゆでパスタを鍋で2分間ゆでたもの
上が水道水、下が0.5%食塩水です。
 
 
食塩水で2分ゆでだと、ドリップが残り
食感も生煮えで粉っぽくなってしましました。
 
※ただ、今回の実験は
0.5%の食塩水のみなので、更に
低濃度にすればこんな風には
ならなかったかもしれません。
 
 
こちらは7分ゆでパスタを鍋で3分ゆでました。
上の写真が水道水、下が食塩水です。
 
ドリップはさほど出ていません。
 
 
食塩水に浸漬した方が、
塩味がついて食べやすいのですが、
 
最終的にパスタソースをまぶすこと、及び
災害時はなるべく工程をシンプルに、
を考慮し、本実験においては
 
食塩は入れなくても大丈夫
と結論づけました。
 
 
 
麺は思ったよりくっつきませんでしたし、
パスタソースで絡めてるあいだに
自然とほぐれてきます。
 
ゆでる前、あらかじめオイルを入れておくと
麺がくっつきにくいというレシピもあり、
試してみましたが大きな差はありませんでした。

さて、
ポリ袋パスタの良いところは、
鍋の沸騰水中で煮る時間が短く
燃料の節約になることです。
 
ポリ袋ご飯(炊飯)だと20〜30分かかるところを
たったの3分ですみます。
 
写真のように食器に袋ごとかぶせれば
食器も汚れず洗う水も節約できます。
 
最後に補足ですが、
今回の実験は
パスタ25g、水45mlで行いましたが、
災害時にハカリがあるとは限りません。
 
そこで、
ペットボトルの飲み口に入る分のパスタが
およそ100g、お米を計る軽量カップが180mlで
ちょうどパスタの1.8倍となります。
こんなことも覚えおくと
いざという時に役立ちそうですね。