ドラッカー学会春大会が終わった週明け、新聞・テレビを賑わせた話題が、日大悪質タックル問題でした。

 

学会の内容を前回ブログにしましたが、起きてることが まんまじゃん!と思い、再びブログにしでみました。

 

 

 

 

タックルの状況が映し出されるのを幾度となく見ましたが、素人の私でも、というか、誰がどう見てもあれは弁解の余地はありません。

 

相手選手に後遺症が残らないのが幸いでしたが、打ち所が悪ければ、選手生命をつぶしてしまうこともありうるほどの激しいタックルでした。

 

では、なぜこんなことをしてしまったのでしょう。
 

(このプレーに対してなのか否かは不明ですが、)監督が、
「うちは力がないからあれくらいやらないと勝てない」と語っていたとのTV報道がなされていました。

 

「勝ち」にこだわるあまり、勝つことが至上命令、「とにかく勝つこと」が組織の目的、使命と化してしまったのでしょう。


そういえば、東芝の不祥事も、とにかく利益を上げること「チャレンジ」を至上命令、組織の目標、使命にしてしまったことに端を発していました。

 

ドラッカーが組織の目的は利益ではないといった意味が再びよくわかりました。

(利益は組織存続の条件なので当然必要なのですが、だからといって利益を目的になんぞしちゃなんね〜ということです。)

 

「利益」や「勝つこと」を至上命令、目的にしてしまうと、その目的を何とか達成しようと手段を選ばなくなる傾向が人にはあるように思います。

(合理的に不条理な命令に従うということですね。)

本来のスポーツの目的は、

選手の人格を成長させ、

見ている人に感動を与えること?

でしょうか。


その目的が第一で、その目的を達成するために「勝ちたい」があるべきです。

ここをたがえてしまうと、とにかく勝ちさえすれば、(バレないなら)ラフプレーでも何でもやってもいいになってしまうように思います。


そういえば、勝ちにこだわるあまり、ライバル選手の食事にドーピング陽性剤を混ぜたりした事件もありましたね。

 

今回、監督とすれば、もっとうまくラフプレーして欲しかったのにあんな露骨にやりやがってと、思っているかもしれません。

 

そもそもホントに悪いと思っていたのならすぐに関学大に謝罪に行くはずですが、新聞沙汰になって世間の目が厳しいのが分かってから、すべては私の責任ですと言われても、ちょっと今更感が…(^-^;

 

 

 

さて大切なことをもう一つ、

ちょうど前回のブログで、自らの保身、出世を考えてヒトラーの命令に忠実に従って無辜のユダヤ人を大量虐殺してしまったアイヒマンの話を取り上げましたが、

 

くだんの日大選手は、監督から干されかけていて相手のQBをつぶさなければ、試合に出さない、ワンプレー目で壊してこいと、監督から言われていたらしいとの報道がされています。

 

ワンプレー目でとにかく早くつぶさなきゃ試合に出してもらえなくなると、プレッシャーを感じて、あんな行為に及んでしまったのでしょう。おそらく

 

このように、集団の方向性が間違っていて、しかもトップがめっちゃ怖いときトップの意向に異を唱えたり、逆らったりすることはとてもとても大変なことだろうと思うのです。

 

選手はアイヒマンと同様、恐怖と自らの保身のために、非人道的な行為に及んでしまったのだと思います。が、
それでも、がんばって、がんばってこらえてほしかったな~と思いました。


たとえ

周りのみんなが恐れをなしても、自分の良心に照らして、違う!と思ったら、自らをふるいたたせ、身をよじって鎖をほどき、自律して行動することが、人として求められていることなのだと思います。

 

 前回ブログでも引用しましたが、

もしかして、この選手が、みゆきさんの「宙船」を聞いていたならタックルに歯止めがかかったやも知れません。

 

すべての港が

灯を消して黙り込んでも

その船を漕いでゆけ 

おまえの手で漕いでゆけ

おまえが消えて

喜ぶ者に 

おまえのオールを

まかせるな


ー編集後記ーーー

ここのところスポーツ関連の不祥事が多いように思いますが、どれも、とにかく勝ちゃ~いんだろ的なものが根っこにあるように感じています。


日本人はもともと勝ちよりも勝ち方(負け方)に価値をおいていて判官びいき、潔く負けた者に対しても温かい目を向けられる国民性だったと思うのですが…、

 

さて、私はとくべつな宗教は信じていませんが、因果応報は確かにあるように思います。卑怯な手を使って勝って一時いい思いをしても、そんなもん、長続きするわけないし、揺り戻しでどんな目に遭うかと思うと、小心者ゆえ怖くてできません😅

 

「ワンピース」コビー少年は恐怖を乗り越えて自分の本当の気持ちに正直に、女海賊アルビダに逆らいました。以前、真摯さを呼びおこせ!と題し、拙著にも引用しましたが、

タックルした選手にあってはいつかこのコビーのようになって本当の自分の道を極めて欲しいと願っています。


追記

このブログの翌々日、当該選手は自らの非を謝罪をいたしました。

十分辛い思いをされた彼に幸あらんことを❗️そして、もう二度と、誰に脅されてもあのような卑劣な行為に及ばないことを❗️切に願います。