例によって、私事である。
最近、旧Crystal Kingの楽曲『Passion-Lady』
をやたら聴きたくなる事態が生じた。
どんな事態かは述べない。
記事の主旨は、田中昌之ら現在の【元クリスタルキング】・メンバーへのエール、
といった処だ。
私は、クリスタルキングと言えば、
1996年迄、「大都会」や『レリクス』、
『北斗の拳』の楽曲しか知らなかったのだが、
97年に、或る高校教員が、クリスタルキングを良く聴く、というので、
“それ程良いのか”と思い、1983年盤『THE BEST』を購入して、
クリスタルキングに関しては一通りの基礎を学習した。
その後、『Locus』(1980)や『City Adventure』(1983)等の
Original Albumを渉猟した。
その詮あって、98年のPokka『クリスタルブラック』無糖珈琲のCMには、
何度も強制的に笑顔にさせられた。
それらを通して、私の嗜好としては、
Lead Vocalがムッシュ吉崎ではなく、
田中昌之である、曲の方が心地よい、
という事が判った。
従って、
ムッシュ吉崎が他のメンバー全員を追放して再編成した
「Crystal King=ムッシュ吉崎」(https://www.navida.ne.jp/snavi/4906_2.html)
になってからは、
私は、その「Crystal King」に全く魅力を感じ無い。
日本のRobert Plantである、田中昌之 氏は、
今年(2021年)で70歳なので、
失礼だが、いつお迎えが来てもおかしくない気がする。
存命中に、多くの音源を残される事を切にお願いしたい。
音楽レーベル各社には是非、
彼のハスキー・ボイスを活かして頂きたいと思う。
彼の声は生きる至宝である。
★田中昌之(1951年6月30日・生)
http://tanakamasayuki.net/
田中ソロでのFull Album『It's My Life』(2016)
(https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mWEN-AU5UzhVnANoSPqNviCBre8YD7Mik)
は完成度の高いAlbumで、なんと、
YoutubeMusic上で全曲を無料で聴く事が出来る。
Original曲では、2013年のMini Album『Dear…』
(https://www.shazam.com/ja/track/123591063/-)
収録の「追憶~そして」や「愛しき人」の歌詞と歌唱が素晴らしい。
★[Amazon] ( https://www.amazon.co.jp/Dear%E2%80%A6-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E6%98%8C%E4%B9%8B/dp/B00B0KVFB2 )
★[Apple] ( https://music.apple.com/jp/album/%E6%84%9B%E3%81%97%E3%81%8D%E4%BA%BA/592654559?i=592654979 )
こういうバラードを聴いてしまう様になった自分に【老い】を感じる。
15年程前なら、態々聴く事は無かった筈であるから。
さて、本稿の冒頭で挙げた『Passion-Lady』だが、
クリスタルキングでは数少ない、
ムッシュ吉崎 が(パーカッションとして)引っ込んでいる歌曲である。
熱い田中のハイトーン・ボイスが、
判りやすいCoolなSimboloc Phrase
"You are (My) Passion Lady"
で幾度も強調されるのが、
恐らく万人を捕らえ(catch)て受ける(catchy)。
★[Youtube]「Passion-Lady」(日本語)
サビの
「ハートの形の黒こげが 俺の胸についてる~」(第一部)、
「ハートの形になった目が おまえの回り うようよ」(第二部)の下り、
英語版だと、
「In my heart I feel a burning fire for your love~」(第一部)、
「You can see the burning look of love in my poor eyes~」(第二部)、
の下りの徐々に高まるメロディ・ラインが堪らん!
また、この曲は、「大都会」(CF用英語版)と並んで、
クリスタルキングの楽曲の中で、公式に英語版が作られた数少ない楽曲でもある。
恐らく、クリスタルキングの楽曲で英語版があるのは、
これら二つだけの様な気がする。
★[7A-0101] クリスタルキング 『Passion-Lady:English Version/Mary Brown』 (1981.8.10, テイチク)
https://mora.jp/package/43000017/7A-0101/
★[Youtube]「Passion Lady -English Version- 」
https://www.youtube.com/watch?v=TZgO0czHSYw
テイチク発のEP盤[7A-0101]パッケージ背面に、
「Passion Lady」の英文歌詞が、Coupling曲「Mary Brown」の歌詞
と共に併記されているが、現在(2021年10月29日)、
Google及びDuckDuckGo検索で結果上位に表示される、
複数のカラオケ用歌詞サイト等に歌詞データが無い、
って事は、英語版歌詞が表示されるカラオケ音源も、
各社のカラオケ実機には無さそう。
DAM等のカラオケで歌唱する際には、
1. 日本語版を再生順に加えて、
2. 周囲の目線を無視して、
3a. 英語版を唄って対応する力(英語版歌詞を記憶)や
3b. それを補助する準備(手帳やスマホ、PDA等に歌詞を記録)
が必要になるだろう。
MP3タグに歌詞を追加する場合、
WEB上に英語版の歌詞データが見当たらないので、
自分で文字を手入力しなくてはならないのが残念。
MP3ファイルに埋め込んだり、スマホで常時閲覧出来る様に、
英語版の歌詞を文字データとして起こしたのは下記URLに置いた。
★【Lyrics】Crystal King [1981]“PASSION-LADY (English Version)”
https://secret.ameba.jp/avatarofvirtues/amemberentry-12707203893.html
“ムッシュ吉崎は低音ボイス・パート”と言われれば、
聞こえは良いのだが、
私には、ムッシュ・ボイスはダミ声に、屡々響いてしまう。
クリスタルキングは殆ど、
ムッシュ吉崎が前に出ているバンドであるので、
ムッシュ吉崎が比較的背後にひっこんでいる楽曲を、
全Albumから敢えて集めて、
「My Best of Crystal King」とかいうPlay Listを作成する事を、
推奨するのも悪くない気がする。
他に、田中がLeadを務める曲としては、
「Carry On」や「祈り」などが挙げられる。
★「Carry On」
https://www.youtube.com/watch?v=7XHX48gJOnI
★「祈り」
https://www.youtube.com/watch?v=-m5iF-nScFI
前者の「Carry On」は「Passion-Lady」の続きとして聴くと、
なかなか面白い。
山下三智夫が珍しくMain Vocalを務める「セシル」
も良い。
★「セシル」(映像乱れ有り)
https://www.youtube.com/watch?v=u4J0GGuRw2Q
2006年の『愛をとりもどせ!! SPECIAL-EDITION』が実は稀少な音源である。
これに収録されている、
Track3「愛をとりもどせ!"」及び5「ユリア…永久に」では、
吉崎のパートだった部分を田中が兼任したので、
ムッシュ・ボイスで固定された発声イメージを、
田中ボイスで塗り替えるのに、役立つ。
★[Apple] 愛をとりもどせ!! SPECIAL-EDITION
https://music.apple.com/jp/album/ai-o-torimodose-special-edition/299954174
★[Amazon] 愛をとりもどせ!! SPECIAL-EDITION
https://www.amazon.co.jp/%E6%84%9B%E3%82%92%E3%81%A8%E3%82%8A%E3%82%82%E3%81%A9%E3%81%9B-SPECIAL-DVD%E4%BB%98-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E9%9B%85%E4%B9%8B/dp/B000GQLRS2
カラオケで、
「愛をとりもどせ!"」や「ユリア…永久に」を唄う際、
ムッシュ調ではなく、全歌詞を田中調で唱いたい場合に、
吉崎のパート部分を田中ボイスで置き換えたイメージを持った上で、
事前に歌唱練習しておく事が肝要だからだ。
さらば、ムッシュ(吉崎であって、かまやつではない)!
おまけ。
★[1998] ポッカ、無糖タイプ「クリスタルブラック」コーヒー発売
https://news.nissyoku.co.jp/news/nss-8329-0082
★[CM] ポッカ「クリスタルブラック」
https://www.youtube.com/watch?v=XVDjAy1jotk
https://www.youtube.com/watch?v=VU-CMkmJSMw
★The Doors [1966] “Light My Fire”(ハートに火をつけて)
Doorsの“Light My Fire”の正確な訳は《俺の火を灯せ》ですが、まあ、定着した邦訳は意訳として許容。
意訳の方が響きが良いから。
『Passion-Lady』とは歌詞繋がりって事で、併記。