堺の水上薪能 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
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日々のつれづれを発信します。

仁徳天皇陵のお隣の大仙公園に、堺市制100周年を記念して作られた日本庭園が、今年で30周年を迎えたそう。その記念事業として、庭園で水上薪能が催されました。仕舞、火入れに続き、狂言は『清水』、能は『猩々』

堺Loverシスターズ、座布団、膝掛け、ダウンにカイロ、オペラグラスを引っさげ、会場1時間半前からスタンバイ! 席はA、B、C席に別れ、それぞれが自由席。庭園建物の廊下から、池を隔てて特設舞台を見るため、高いA席の切符でも、座る場所で格差あり。

会場到着後、まずは下見へ。よせばいーのに抹茶を頼んだばかりに、並ぶのに出遅れ、20人ほどの列の後ろへ😅 とはいえ、そこは要領の良さでカバーして、下見で狙いをつけた目標の場所へ一番乗り!来賓席に次ぐ良い席を確保!

水面からしみじみ押し寄せる寒さに耐えながら、2時間半の演目を見てきました。気軽に文化に触れることができるのもよいし、地元で薪能が見れるなんてなかなかないことなので、ほんに今宵は満足じゃ🤣
開始直前の舞台を席より撮影

下見時

着席後すぐ。空がまだ赤い

終了後。薪は榾火に。舞台のライトが落ちている。

 この庭園は、大阪湾から東シナ海、中国を模して作られているのだとか。古来より大陸との交易が盛んで、遣明船で運び込まれた技術や文化を日本の文化に昇華させ、自由自治都市として栄えた堺は、本日、私たちが陣取った場所、A席あたり。お能の舞台は東シナ海。この写真の景色は中国大陸側なんだそう。

本日の演目、『猩々』は中国、揚子江が舞台だし、『清水』は茶道に使うお水を汲みに行くときのお話で、茶道を大成させた千利休の生まれ故郷で演じるにふさわしい!!

重菓子は、天神餅さんのイチョウをあしらったものでした♫  茶器は堺のザビエルちっくな南蛮人の絵が施されたもの。たしか、堺土産であちこちで目にする器!

それにしても遅い!そして出てきたら、器の外側にツトーっと流れた跡。こりゃ、ひとつのお椀で点てて2つに入れ分けたな!

堺人、こういうザツなところがあります。厳しい世を生き抜く処世術だったのかも知れないけれど、こぼれた跡を拭き取るなどして帳尻を合わせるDNAはどこへいったか、堺人!!

お陰でせっかくのお濃が台無しじゃ!おまけに並ぶので遅れたし!!客人がひでよっさんなら首斬られてますで!!