ワンコインで健康ウォーク@若草山と三枝祭 その2 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

若草山下山後は、三枝祭のあった率川神社へ。
また、ゆりまつりの巡幸を追っかけました。

三枝祭(さいくさまつり)は大神神社で行われる由緒あるお祭りで、ゆりまつりとも言われ

ています。ちなみに、狭井神社の狭井、狭井川の狭井、三枝祭の三枝(さい)、これ全て

ササユリのことを指すのだそうです。「元の名を狭韋(さゐ)という」と、古事記に書かれて

いるのだそうです。


日本最初の法、大宝律令で既に国家祭事と定められていたとのことなので、ものすごく

古くからの祭事です。鎮花祭といって、春の花が散るころに一緒に疫病も広がり散ること

から、それを鎮めるためのお祭りで、はなしずめまつりと読むそうです。


疫病を花で鎮める・・・。

昔から日本では、神さまというか、様々な力が石や花や木々や、いろんな自然物に

宿っていると信じられていて、人々の喜びや憂いが、自然とともにあったのだなぁと

実感します。そして、見えない世界を信じることが出来る自分でよかったな、と事ある

ごとに思います。

お祭りは毎年6/16に行われ、その後、三輪で育てられたささゆりが電車に乗って、奈良

市内の率川神社に届けられます。率川神社では、翌17日に届いたささゆりをお飾りし、

祭事が行われます。今回は、その率川神社のお祭りを見に行きました。


大神神社の末社である率川神社の祭神は三神。主神は「媛蹈韛五十鈴姫命(ひめ

たたらいすずひめのみこと)」と仰います。言えません、書けません。なので、覚えられ

ません(笑)!!神武天皇の皇后さまです。

本殿左側には父神さまの狭井大神、即ち、大神神社の主神、大物主大神の荒魂に

あたります。右側は母神の玉櫛姫命。つまり大神神社にお父さんがいて、狭井神社に

お父さんの強い部分の魂が祀られ、率川神社に娘さんが、ご両親と共に祀られている

ということです。

このお姫さまは三輪山の山麓、ささゆりが咲き誇る狭井川のほとりにお住まいだった

ことにより、喜んでいただけるよう、三枝祭では三輪のささゆりを飾った酒樽が供えられ

るのです。

色鮮やかな装束に勾玉を首に掛けた七媛女をはじめ、ゆり姫や稚児が約2時間かけて

奈良市内を巡幸します。



主役の媛蹈韛五十鈴姫命は、写真中央やや左側の黄色い装束を着ているお嬢さん











これがお供え物です。

両端にささゆりを飾った酒樽があります。白酒(しろき・新米で作った濁り酒)が入った缶

(ほとぎ)と、黒酒(くろき・白酒に炭化させたクサギの粉末を混ぜた酒)が入った罇(そん)

です。中央には、黒木の案(という棚)に乗せられた御神饌がお供えされます。


鰹節や香魚、鯛、カマス、びわ、大根など、お皿に盛られた御神饌は、折櫃(おりひつ)に

入れられて、柏の葉を編んだ蓋をされ、神前に供えられます。


ワンコインで健康ウォークは、時としてカルチャーウォークに変身します。だいたいは、

食べ歩きウォーキングですが・・・。ただし、カルチャーを深めるのは各自です。そこを

突き詰めたり、強制もしないし、代わりに、レクチャーもなしです・・・。気軽に参加して

もらうと良いプログラムです。