ワンコインで健康ウォーク その後の話 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

体力増進、リフレッシュ、山トモ作りなどなど、山に行くことの理由はいろいろあるけど、
山麓などで思わぬ拾い物をするのも楽しいもの・・・。

 

その地の由来や名産品を知ることも楽しいのだけれど、なんと言っても偶然美味しい

お店に出会ったり、初めて見るようなご当地の食べ物を見つけたら、私ははてしなく

喜んでしまう(笑)!


今回は、山中の無人市にあった菊芋である。

遠い昔に一度買って食べたことがある。土の味がして本当にまずかったので、二度と

買わないリスト入りしていた菊芋さんだけど、その無人市のものは色白で大きくて、

ほんのり紫がかっていて、「紅菊姫」と名前からして美しい。


で、勢いに任せて買ってみた。

家には坂ノ途中さんから届いて手付かずになってる菊芋も一袋あって、それと味比べ

をしてみたかったことも買った理由の一つ。


 

薬膳の本や、クックパッドで調べてみたら、確かに薬効はすごい、そして皆が言うには

クセがなくて使いやすいと・・・。あれ???私のあの嫌な思い出はどうなった???



で、まずは生で千切りにしてサラダに。(夕べのご飯)

菊芋、ヤーコン、クレソン、赤カブのサラダ

ロメインレタスと菊芋スライスとミニトマトのサラダ(今日のランチ)

クレソンと水菜(どちらも固くて生食不可)のお浸しにクルミを混ぜて、チップスにした

菊芋をトッピング

 

ぬはは~~!
どれも美味しい!!全然クセなし! 料理のイメージも沸いた!使える!!


左、男山の無人市で買った紅菊姫
右、坂ノ途中さんからのもの(オーガニックのはず)

さて、菊芋とは・・・。

下品・温性・平・甘・利水袪湿・和中益胃・清熱解毒
                     『早わかり薬膳素材』 辰巳洋著(源草社)より

ほっほ~~、下品なので常用は避ける方がいいね。

薬膳的な視点からの薬効は、水はけよくして、消化器系を整え、熱からくる不調を

抑えてくれる役割ってことですね。

これって、山に使えるんでないかな?
登山中は汗をかくので水分補給をするわけだけど、どうしても渇きを止めたくて

多く飲み過ぎ血が薄まりすぎる傾向がある。特に中高年の人は、脳溢血などを

恐れて、水分を多く摂り過ぎる傾向がある。

 

登山の疲れで、臓器の働きがにぶり、水はけも悪くむくみが出やすくなる。消化の

エネルギーも行動する(筋肉を動かす)方へ全部持っていかれ、食べる気もしない。

筋肉を動かし続けるので、身体が熱をもち、痛みが生じる。

 

あれれ~~、下山後やキャンプ食に菊芋、イイんでないの~~?


西洋的にみると、
菊芋に含まれるイヌリンは、脾でイヌロオリゴ糖に変化して善玉菌のエサになる。

で、腸内環境が整い、ぜん動運動が活発になり便通が良くなる!なるほど!!

で、快便=老廃物排出により、肌荒れが減り、新陳代謝が活発になる!!

イヌリンは、糖や脂質の吸収を穏やかにして、急激な血糖値の上昇を防いでくれる

ので、糖尿病や肥満に効果あり。


つまり、エネルギー源になる行動食を食べても、即エネルギーにならないから、
行動中にこれを食べるのはマイナスになるな!! 下山してからか夕食がいいね。
カリウムやリンなど、ミネラルも豊富なので、チップスか粉にして夕食で摂るのが
いいとみた!!


ちなみに、イヌリンは水溶性なので、洗ったらすぐに減少していく。ので、調理直前に

洗うことが肝要。男山で買った紅菊姫ちゃんは、きれ~~いに洗われていたけど、

坂ノ途中さんからの菊芋は土付き。坂ノ途中さんは、そういう点でも安心!!