伯耆大山 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

バスの予約をしてもしても、悪天予報に変わってしまい、3度目の正直で、平日だけど…、

ループバスもないけれど…、晴れを狙って日にちをフィックス。
その後、再び不安定予想になってきたけれど、エイヤーで出発。

日帰りなので、装備は気軽に。
けど、夜行バスで出発するので、気分は旅に出るウキウキ感がある。夜行バスは、準備も

ゆっくりとできるし、旅ムードも楽しめるので大好きだけど、ここのバスは、サービスエリア

での真夜中の休憩に大きなマイクで放送するわ、電機は煌々とつけるわ、で度々起こされ

いまひとつ…。

 

若干寝不足気味で米子入り。

ちょっと早い朝食の後、ローカル電車に乗って大山口へ。頼んでおいたタクシーに乗り替え

大山登山口へ。旅の途上で電車に乗るのも楽しいし、大山口からは真正面に大山を見る

なかなかのドライブルート!


時間がたっぷりあるので、秋山を満喫するべくゆっくりと歩く。

朝はしぐれる予報だったけど、タクシーを降りたらそれもやみ、暑くもなく寒くもなく、

快適な気温。

8合目だったか、休憩していると大きな荷物を抱えたボッカさんが上がってきた!
あれれ!!Uさんだ~~。大山の頂上小屋で働いておられるのだが、今日は20kgの

荷揚げだそう。Uさんは、今年初めの「外国人対応」の講習会を松本で受講した折、

知り合ったガイドさん。重荷をもおともせず、カッコイイ!

 

小屋を開けるのに先を急がれるUさんと分かれ、私たちはゆっくりペースで高度を稼ぐ。

ゆっくりだけど、休憩をあまりとらなかったので、コースタイムをちょっとオーバー程度で

山頂到着。

見事にガス!

めげずに遊ぶ、元ガールズ!!

この後、快適な避難小屋に入り、Uさんとの談笑を楽しみつつ、早めのランチ。お湯を沸か

して温かいものを食べてちょうど良いくらいの気温でした。登りでかいた汗が、背中から

モワモワ上がってました(笑)!

山上一帯は、天然記念物、ダイセンキャラボクの保護のため、また、崩壊防止のために

木道が敷かれており、インスタ映えはするかもですが、雨の時は滑りやすく、ちょっと

ドキドキします。

下山開始を始めて20分ほどで、辺りが晴れてきました。登り直しを考えるほどのまぶしい

光でしたが、ダマされるな、私!! 日本海側の天気はそんなに甘くない!

ガスの層を抜けたことと、ガスそのものが上がってきたこともあり、足元が開けてきました。

雲の影が地上に写り、この瞬間しか見れない地上絵を楽しみます。

晴れると高度感がすごく感じられ、登る人には励みに、下る人は不安になる場所笑!

感動!!

大きな虹が歩く目の前にかかりました。足元からしっかり見える大きな半円、しかも

長い時間、ずっと楽しませてくれました。

 

このあと、5合目上部の分岐で、行者コースに入りました。お天気が悪いと、急坂の下りは

嫌だなと思ってましたが、幸い、晴れてきたし、元谷での北壁も楽しめるだろうと思っての

コース取りだったのに・・・。

歩きだしてものの5分ほどで、辺りが突然暗くなり、あれ?くるかも?と思った瞬間には

ポツポツと肌に雨粒が辺りだし、ピカッと光ったと思ったら、デッカイ雷が・・・。

通り雨だと思いつつ、冷たい雨に濡れて体が冷えると、下りに差しさわりがあると思い、

カッパを着て、滑らないよう下山再開。そのうちアラレまでパラパラと降ってきました💦

森は紅葉がぼちぼち始まっていて、目を潤わせてくれる代りに、落ちた葉っぱで滑らない

よう、気は抜きすぎないように…。楽しいだけでなく、ちょっと緊張感があるのが、山歩きの

醍醐味でしょう。

あの雷はどこへ行った?大雨は?
元谷におりた瞬間、雨はピタッと止み、目の前は、この紅葉です。

そして、まさかの北壁がドド~~ンと!!

雨が降ってきた時点であきらめていただけに、この景色が見れて嬉しかったです。

しっとり潤った秋山を満喫しながら、予定よりゆっくりと下山。

大神山神社は、国内最大級の神社だそうで、なるほど立派な本殿でした。こちらは神門。
移築した際に、向きを返さず据えたために、門の開きが逆になっているという・・・。

古代から大山寺と大神山神社の行事として行われていた「もひとり神事(お水取り)」と

いう、祭礼後、山上での聖なる水と薬草を取る行事が、今なお残っているそう。
明治時代の廃仏毀釈により、この行事は大神山神社の神事として、今年も7月に取り

行われたそう。

この神事があったからこそ、大山信仰が始まり、出雲風土記に記されるほどの、神山と

された。となると、この神社は大山の起源ともいえます。

雨で濡れた石段は、山道以上に手強くて、滑らないよう、慎重に・・・。

下りきったところが集落。温泉に入って、数少ない路線バスを待って、米子に戻りました。


大山口駅から米子駅に向かう電車の中で、一日を占めるにふさわしい見事な夕陽が♡

朝から、しぐれ、霧、ガス、晴れ、虹、雨、雷、大雨、アラレ、スッキリ晴、ネズミの嫁入り、と、
ほんとにこの時期、日本海側の山で起こりえる天候、全てを1日で経験した貴重な日と

なりました。。。苦笑!