お山でヨガ2017のオールラストは、生駒山で!
格式高い枚岡神社をスタート、暗峠を経由して生駒山山頂へ。ケーブルで宝山寺に
下山して、車道をスリランカカレーで有名なラッキーガーデンさんへ。1時間のヨガのあと、
大阪府と奈良県の境目、暗峠で、県境マタギのポーズ
華やかな感じでいいなぁ~~♬
駅を降りてすぐに神社の入口がある。アプローチが少ないので、電車で横付け、みたいな
独特の雰囲気がある。近鉄電車に乗ると、そう感じることが結構ある。大阪にいるのに、
すごく遠くに来た気持ちになるの、私だけじゃないのでは?
と、帰ってから調べてみたら、一の鳥居は神社とは反対側の、線路を越えたところにある
のだそう。どうりで社殿が接近しているはずだ・・・。
枚岡神社は、律令制(古い国の分け方をしていた)のときの一番社格が高い河内国
一之宮で、この日は月曜日だったけれど、お参りに来られている人を何人かみかけた。
数年前の2月に来た折には、神社から奥宮に行く道すがらにある梅林で、初春を寿ぐ
上品な香りに癒されたが、残念なことに虫に感染したのだそうで、全て切られて裸の
斜面になっていた・・・。日本のかおり風景100選というのに選ばれていたのに、梅の
木がなくなったらどうなるのかなぁ・・・。
もともと枚岡神社は、さらに上部の神津嶽にお宮さんがあったそうで、コース上に奥宮
として、跡をおまつりしている。一帯は社叢、つまり鎮守の森であり、神様の鎮座する
森=神代なわけだから、その森を構成する木々が失われるというのは、とても残念な
こと・・・。
(また現実問題として)、神社や社叢があるから、開発の手を免れた場所も、日本には
たくさんあるはず。神社は日本の自然を救う大切な存在だし、山という神聖で特別な
場所と、町という日常をやわらかに隔てる重要なポイントでもある。そう思うと、梅林の
損失は、日本の大きな損失であるともいえる。
神津嶽付近より、大阪平野を眺める。
ちょっと登っただけで、こんな豊かな景色がのぞめる。色づいた木々の奥に町がある
からこそ、そう感じられるのであって、これが山の斜面につけられた車道からであれば、
山ヨガには珍しく、アクティブなご参加者をえて、道中にぎやか♬
ご参加者のおひとり、手作り品にご興味があるようだったので、私の手作りマーマレード
をご賞味いただく。クリチと混ぜて、クラッカーにトッピング。
生駒山は、大阪側がすごく整備が行き届いていて(私は不満足だけど…)、レストハウス
やトイレが充実している。雨の日や年配者がいても比較的安心できる。この日も結構
冷えていたので、屋根のある場所でのランチタイムはありがたかった。
公園化して、人がたくさん入る分、あっちもこっちも道がついて、行きたい場所にいくには
テクニックが必要になった。誰でもどこかには行けるけど、行こうとしているコース通りに
進のは結構難しいかも?
でもまぁ、自然が破壊されているかというと、そうでもないようで、春にすごく珍しい花が
自生しているのを見つけ小躍りした。開発と保護、バランスが難しい・・・。
さてさて、開発と保護を語るには、ここの山頂がまさしくぴったりかも!!
生駒山の山頂は、遊園地内の子供が乗るミニトレインの線路内にある!!!しかも、
そこに行きつくまでには、大阪や奈良の各テレビ局の送信所が乱立しているすごく
俗っぽいところ・・・。今や奈良県唯一の遊園地で、入園料が無料なせいか、案外、人の
動員がある。存続しているところを見ると、経済効果もそれなりにあるのだろう。
だけど、本来、生駒山はそんな俗っぽい場所であるべきではない神聖なお山だった。
古代語で、生駒の「イ」は「斉=神聖」、「コマ」は「隅」を表し、「奥の聖地」の意味がある
のだそう。神霊の住みかとして、人が住む世界の境界を超えた聖地だったのかもしれ
ラッキーガーデンさんに到着後、ストーブの温めてもらったお部屋で聡美さんのヨガ。
スリランカのモノに囲まれて、異国情緒を感じたり・・・、暮れゆく町を望みながらちょっと
このレストランがあるのは、鬼取町といって、役行者さんが連れている前鬼後鬼さんが
ここに住んでいたと言われる伝説の土地。
自分の居場所が定まらないような、ふわふわと浮遊感があるのは、そんな土地柄のせい
なのかも、とふと思う・・・。
満月での開催なので、カレーはいつもスリランカの風習にのっとってベジタリアンだった。
美味しい♡♡♡
サモサをお土産にタクシーで生駒駅へ下山。三々五々の解散となる。
今年も一年間、無事にお山でヨガを終了することが出来ました。
ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました。
来年もお山でヨガをどうぞよろしくお願いいたします。