稲村ヶ岳へ | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

大峰に行ってきました。

一般的に大峰山といえば山上ヶ岳(日本百名山では奈良県最高峰の八経ヶ岳)を

さします。役行者が開いた修験道(という山岳宗教)の修験の場であるこの山は

いまだに女性の立ち入りが禁じられています。男尊女卑という言葉さえ古めかしい

この時代に、女人禁制を守っている山が日本にあることが不思議なくらいです。


ということで、私たちは隣の稲村ヶ岳へ。こちらも私が生まれる10年ほど前までは

女人禁制だったというから、驚きです。


ひと冬を越してやっと春が来たお山では、ところどころ悪場もありましたが、新緑が

目に優しく、春の息吹を凝縮したような濃い色の花々が思いっきり伸びをするように、

瑞々しく咲き誇っていました。(花の写真はまた改めます)


登山の基点となる洞川温泉。行者さんの姿に、気が引き締まります。

緑の小道を経て…、


悪場が出てきた…💦


積雪と落石などで、橋の基礎からぶっ倒れています。

山上辻には小屋があります。母の古いアルバムに、白黒のこの小屋の写真がありました。

小屋のオーナーの赤井さんは、今のオーナーの先代かな?

小屋から1時間ほどで山頂へ。

女人禁制 の山上ヶ岳、奈良県最高峰の八経ヶ岳、隣に弥山、阿弥陀ヶ森、大普賢岳、

そしてもう少しで珍しい紅花のヤマシャクヤクが咲く観音峰…、大峰の名だたる山々が

すっきりと見えています。

山頂からは大日山に登りました。(記事を改めます)
山上辻に戻って人心地つく。

往路は五代松鍾乳洞の前を通って、岐路は母公堂に下山する。役行者さんのお母さんを

お祀りするお堂。ご本尊はお母さん、お隣に役行者さん、大日如来の化身のお不動さん

役行者さんに私淑した理源大師さん、空海さんなど。

洞川温泉の町の風情がすごく好きです。


行者さんたちを支える癒しの湯どころ。講(グループを組んでの修行)の際、出発に際し、

一斉にわらじが履けるようにどの宿も広い縁側が道に面していているのが、いかにも

ノスタルジックです。

阿部野橋で反省会(笑)!