山頂到着後、まずは仏足石をお参りします。
靴は脱がなくてはいけません。すごい人混みなので、間違えられたらアウト!なので、
日本語ガイドさんに見張ってもらい、私たちは、山のガイドさんとお参りに行きます。
仏足石は撮影禁止なので、写真はありません。地下なのでもともと見えませんが、
白い布が石にかけられて、お祀りしてありました。
私たち日本人は、仏教徒とはいえ、無宗教に近いところがありますよね。だから、
仏足石を見たところで、苦労してここまで来たところで、さしたる感動は起らないのが
本音ではありますが、スリランカ人の小さい子供や、おばあちゃんが神妙な面持ちで
石に頭をこすりつけているのをみると、こちらも気が引き締まります。
信じるものがあるということは、ある意味、幸せなこと。
超現実主義の日本人は、何でも理屈で物を考えてしまうので、不幸を自ら背負って
しまっているな、とこんな時に、深々とお祈りしている人が羨ましくなります。
山頂にある鐘は、登った数だけ鳴らすよう、教えてもらいました。
頂上に到着してから、日の出まで約1時間、薄着で歩いていましたが、さすがに山頂は
寒く、ダウンを着て、ニット帽をかぶって夜明けを待ちます。座って見れる場所もあり
ますが、既にすごい人混みで、入れる余地はないので、直下の階段に陣取ります。
あと半月もすれば満月です。
満月の時は、ポヤデーと言って、スリランカでは満月をお祝いする習慣があります。
お肉屋さんが閉まり、皆、この日は菜食です。また商業活動も自重するとのことで、
旅行者としては多少不便が生じるため、ツアーでは満月がかからないように出発日を
山の稜線から、じっくりと丸みを増してゆく太陽。
こんな美しいご来光は初めて見た、とおっしゃるご参加者もいらっしゃり、ちょっと感動の
さて、登り切ったら、今度は反対側に移動です。
皆、ご来光を見たら続々と下山を開始し始めるので、逆行するのはなかなか大変ですが、
行くだけの価値は絶対にあります。
そう!
影アダムスピークが拝めるからです。
定規で引いたような美しいピラミッド型の影が、雲海に映し出されます。
思わずため息が漏れてしまいます。
陽の光は一気に、そこここを温めてくれて、息吹を吹き込まれるような感じがします。
さて、私たちも下山開始です。