２時半、おにぎりとお味噌汁で体を温め、３時、小屋をスタートする。
風もほとんどなく、暖かい朝だ。
狭い木段で高度を稼ぐ。
山頂プラトーに出たあたりで、日の出の時間になった。
ドンキーイヤーズ（ロバの耳）が浮かび上がる。
キナバルサウスの壁に付けられた岩場のルートは、足置きやはしご、フィクスロープが
整備されていうので、岩登りの技術がなくても、カラビナの架け替えだけで歩けるとあって
スポーツとしてとらえられ、人気のコースだ。
これはガイドさんとのミーティングポイントの看板らしい。
ただいま、富士山と同じ高さ！ おお！富士山超え！！
海外の山初体験の方は、この先は未知の世界～～！
最高峰のロウズピークが見えたので、皆で記念撮影。
あと３０分くらいか・・・。がんばろ～～～！
って気持ちはあるけど、足がねぇ・・・。この日の標高差は８００ｍ。
陽もすっかり上がり、暖かくて気持ちが良い。ここでお昼寝したら気持ちイイだろうな～～、
と思いながら、一歩一歩進む。
セントジョーンズピークが間近に見えてきた。
最後の岩場を越えると・・・
山頂到着！全員そろって登頂。
高山病の気が出ている人もいたので、グループを二つに分けることも考えたけれど、
そうすると山頂をあきらめる人も出てくるだろうと思って、健脚な方には申し訳なかった
けれど、今回は遅い方に合わせて歩いていただいた。
山頂に近づくにつれ、お互いが励まし合って、チームワークみたいなのが出来上がり、
最近にない感動的な登頂シーンだった。ウルウルしている方もいらっしゃった。
登頂回数を重ねると、最初に登った時の喜びとか感動がすっかり薄れてしまい、自分が
登頂できた喜びより、皆さんに元気で登って頂くことの喜びや使命感が頭の中を支配する。
けど、今回は、知ってる方が参加して下さっていることもあってか、仕事脳より、山脳に
なっていたみたいで、久々にココロが熱くなった。
青空の中、気分よく下山。キナバルサウスがまだら雲に映える。
山頂でこんなにゆっくりしたことはなかった。
雨の心配さえなければ、本当にひと眠りしたいくらい気持ち良い時間だった。
でも、雲行きを見ていると、１０～１１時くらいから、雨になりそうな予感。
そこそこに切り上げないと、雨に打たれたらきっと寒い！
小屋の手前で、蛇さんがお出迎え～～～
午後からは皆さんレスト！
関空で買っていったＵＮＯも今回は出番なしのようで残念！
ロッジでの食事は中華料理に似たマレー料理が中心なんだけど、クコの実が入った
冬瓜のスープや、野菜中心の炒め物など、体によさげなものが多い。
デザートにはアジアンな一品、ココナッツお汁粉なんかも出ていた。
ロッジより夕景。