スイスの山旅 旨いもの? | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

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「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

よく、スイスは美味しいもの何にもないよ・・・、って言われますが、確かに、ジャガイモと

チーズとチョコレートとミルク以外、何かあったっけ?って感じがします。


チーズフェンデューはにおいが強いので、好き嫌いが分かれるところだし、お肉だって、

そりゃ、日本の霜降りには負けます。たしかにジャガイモは美味しいけど、そんなに

食べれるものでもないし、チョコレートは私、苦手だし・・・。てか、ご飯にはならないし・・・。


でも、いくら美味しい料理でも、会社の上司に小言を言われながら食べるご飯は美味しく

ないし、心配事があるときは、味もよく分からないもの・・・。病気の時は、どんなに栄養価が

高く手の込んだお食事でも、薬にしか思えない・・・。飛行機の機内食なんて、お勤め程度に

無理やり口に入れてる感じもなきにしも・・・。


逆に言えば、気の合う友達と、あるいは、気の張らない知人と、健康で何の心配事もなく、

食事ができたら、カップヌードルでも美味しいもの・・・。

だから私は、スイスに行って、美味しくないご飯をいただいた記憶がほとんどないです。

氷河を抱く高峰とお花畑の演出は、都会の高級レストランだって真似できないですからね!

おまけに、主婦にとって上げ膳据え膳は、何よりありがたいものですから!!


アバンティ・クライミングスクール大阪

今回は、久しぶりにチーズフォンデューをいただきました。

白ワインがプンプンでしたが、私、アルコールアレルギーなくなった?っていうほど、

いっぱい食べました。それほど楽しいメンバーだったのだと思います。


アバンティ・クライミングスクール大阪

こちらはフォンデューシノワーゼという、お肉の洋風しゃぶしゃぶみたいなもの。

しゃぶしゃぶしたお肉を、いろんなソースをつけて食べます。

このお店は、ツェルマットのThat'sスイス的なレストランで、お肉は食べ放題!

いっくらでも出してきてくれます。ということを知ってる=食べたということです(笑)

アバンティ・クライミングスクール大阪

ハイキングの途中で入る山の中のレストランでは、だいたい、スープだけを頼みます。

パンがついてくるので、それでもう十分な感じ!

これは、パイナップルと生姜のスープで、スイスの伝統料理ではないと思います。

外国人ハイカーも多く、イタリアやフランスが近いので、いろんな料理が食べられます。


アバンティ・クライミングスクール大阪

パンナコッタが出てきました。

このレベルのデザートは、山の上のホテルでも食べられます。日本の山小屋では、

ちょっと考えにくいですね・・・。


フランスに入ると、いろんなことが一気に変わります。

まず、スイスほど鉄道やホテルのスタッフは親切じゃないです。

山のShopの店員さんですら・・・。

だいたいは、高ピーで、強情で・・・アジア人が嫌いなのかなと思うほど・・・。


スイスでは、日本人と見るや、英語で話しをしてくれるのに、フランス人は、強情に

フランス語で話を続けます。笑顔も何だか、プライベート用と営業用ってはっきり

分かるし、接客ロボットと話してるような感じさえします・・・。

みんながみんなじゃないですが、そういう人、多いです・・・。


でも、料理は美味しいです!

アバンティ・クライミングスクール大阪

世界三大料理と言えば、中華料理、トルコ料理、フランス料理でしたか?

ここ、シャモニのアトモスフェアは、私の大大大好きなレストランのひとつです。

もう初めてシャモニに行った20数年前から、この町に行く度、機会があれば

必ず出向いています。


今年は、お店の横の看板に、「ミシュラン」がどうとか・・・、と書かれていました。

おぉ!ミシュランに掲載されたみたいです。 

アバンティ・クライミングスクール大阪

私たちは3000円ほどのコースを頼みました。

3コースディナーで、前菜、メイン、デザートがセットされていて、それぞれ4つずつから

チョイスがあります。


前菜は、

1、フォアグラと牛の膵臓のテリーヌ、リコリスのゼリー添え(あゆチョイス!)、

2、ホイップしたコバンワ(こぶみかん)をのせたサーモンのマリネ、サラダ添え、

3、生ハムとメロンのタルタル、モンデュースワイン(サボア地方のワイン)のゼリーとともに、

4、ミントときゅうりがのった、トマトとヤギの生チーズのガスパッチョ、


とまぁ、お料理の紹介だけでも、大変な感じです(苦笑)

アバンティ・クライミングスクール大阪
メイン、私はこれを選びました。

最高級ホロホロ鳥のローストです。

ジビエです、ジビエ!! まぁ値段が値段ですから、完璧な野生ではなく、飼育された

ものを、一時のみ放されて捕獲されたとは思いますが・・・。


魚やキノコ、山菜など、種類の違うジビエ???はよく口にしますが、ほんとの野生の

となると、う・・・、鹿肉やしし肉はありますが、鳥類は初めてだったかも!

とにかく、めちゃくちゃ美味しかったです。

早く食べたくて気が焦り、手振れなう!!


私がこのお店を好きな理由はお料理のことだけではないんです。

日本人って、お食事の時、結構みんなでワイワイお話しながら楽しく食べますよね。

あれ、ヨーロピアンから見ると、うるさいみたいで、嫌がられるんです。

でも、ここの店員さんは(もちろん毎回違う人ですが)、気にせず楽しんでくださいって

言ってくれるんですよ。


以前、ここに来た時も、近くに座っていたヨーロピアンの熟年カップルの男性の方が、

私たちをにらみ続け、メインに入る時には、お店の人に席を変えてくれ!とかなり

プンプン険悪なムードに・・・。


うるさくてごめんなさい、とそのカップルの男性が席を立った時、女性に謝りましたが、

男性の怒りは収まらず・・・。

礼儀を知らない奴らに、2人のロマンティックな夜を壊されたという感じで・・・。


でも、私たちもツアー最終日で、皆で今回の楽しかったことをおしゃべりしたいし、

グループの楽しい雰囲気に水を差すのも嫌で、お客さんには何も言いませんでした。

店員さんに、お詫びにカップルに何か飲みものを?って相談すると、そんな必要は

ないです、どうぞ楽しんでください、って言ってくれたんです。

そんなお店はあんまりないです。


本来、こういう摩擦はツアー中、結構あります。

列車に乗る時、ドアを開ける時、道を歩くときのマナー、食事の時のスープをすする音・・・、

文化の違いとはいえ、私のポリシーは、郷に入っては・・・なので、自分のやり方を通さず、

なるべくその国の作法に合わせるよう、さりげなく誘導(上から目線ですみません・・・)

するわけですが、最後くらいは無礼講でいいかなって思うわけです・・・。


一番人気のアルプスツアーの基本日程では、だいたいシャモニが最終宿泊地なので、

このレストランはとっても助かるんです。美味しいフランス料理が食べれて、打ち上げも

出来る、とても素敵なレストランです。