みんぱくに行ってきました。
国立民族学博物館の略称で、文化人類学や民俗学の研究活動と、その成果を展示公開する
博物館をあわせもつ研究機関です。
今回は、「自然のこえ、命のかたちーカナダ先住民の生み出す美」という特別展を開催していて、
我らが藤木先生の写真が展示され、そのパネルの前で、昭和38年に取材されたときのエピソード
などをお話くださる、とのことで、先生のファンクラブ「高嶺会」の行事として参加してきました。
先生のお話、私は大好きです。
机上の論説でなく、実際に現地で体験されたフィールドワークに基づく「生の情報」を、軽妙に
しかも、関西人らしい「オチ」付きで話してくださるので、誰にでも分かりやすく飽きないお話です。
ちなみに、以前にも書いていますが、藤木先生はみんぱくの教授ではなく、元朝日新聞の記者を
されていました。本多勝一さんの探検ルポで極限の民シリーズ、『イニュイ民族(カナダ=エスキモー)』
、『ニューギニア高地人』、『アラビア遊牧民』の三部作はあまりにも有名ですが、その本多さんと
一緒にカメラマンとして取材していたのが藤木先生です。
藤木先生は、クライマーなら知らぬ人はいない藤木九三氏のご子息でもあります。
日本に岩登りの技術を広めたRCC(ロッククライミングクラブ)の創始者でもあり、
身近なところでは、六甲のロックガーデンや野球のアルプススタンドなどの名付け親。
芦屋の高座の滝や、北アの滝谷出合で九三氏のレリーフを見た方は多いでしょう。
その方の息子さんです。
旅行会社時代は、先生に同行して、ツアー中の飲み会(毎晩2時ころまでですよ!)で
世界各地のエピソードを夜な夜な伺ったものです。
退職後は、そんな機会もなくなったので、久々に先生のユーモアあふれる貴重な体験談を
伺うことができて、本当に楽しかったです。
みんぱくは万博記念公園にあります。有名な、たろーちゃん作「太陽の塔」です。
右側の方は山関係、真中の方は入院していた時の同室仲間、ということで、
全然つながりのないお2人をお誘いして、行ったのですが・・・、
な、な、なんと!!おふたり、知り合い同士でした・・・・!!!
お2人も驚かれたことでしょうが、一番ビックリは私です。世の中、狭い!
先生、ずいぶんお年をめされましたが、話のテンポは昔と変わらず!ネタもオチも昔と一緒です。
みんぱくで笑い声があがるなんて、珍しいのと違うかな・・・・。