登山の日 | 森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

森中あゆみの「山と薬膳で、ココロとカラダをまるごと養生♩」

「世界の国の人と自然」を愛するヨメが
「岩と雪と氷」を愛したダンナと
日々のつれづれを発信します。

今日は、10月3日、10(とう)と3(さん)で登山の日。

スクールでは例年、登山の日には必ず山に登って、山中でおうどんを食べてます。

今年は滋賀県、近江八幡市の 「雪野山」 へ行ってきました。


おりしも、山ろくの龍王寺ではへちま加持(へちま水を頂きぜんそく封じをする)で

多くの人で賑わっていました。私たちももちろん頂きました。

また、地元の方が野菜やお菓子を販売されていて、山に登る前から店回りをしてしまいました。


京都アバンティ・クライミング・スクール

雪野山は、308mと低山ですが、周辺から200あまりの古墳が発見されているという

歴史上、重要な場所だったようです。

ハイキングコースはいくつかあり、どこも概ね、整備されているので迷うことはありません。

ただし、蜘蛛の巣だらけですので、払い棒必須!

京都アバンティ・クライミング・スクール

山頂にも、平成元年に前方後円墳が発掘されました。

未盗掘のまま発見された古墳は珍しいのだそうです。沢山の副葬品などが発見されたそうですが、

とりわけ、卑弥呼が中国から賜ったという鏡の出土は話題を呼んだようです。


京都アバンティ・クライミング・スクール

展望所からは、パッチワークのような田園風景が広がります。

畑にはちょうど、そばの花が満開でした。

山麓の蒲生野は、額田王と大海人皇子の相聞歌で知られる歴史ロマンあふれる土地です。


額田王 「あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る」

      (夕暮れ迫る野原で、あなたが手を振っている、ダメよ、人に見られるじゃない・・・)

      

大海人皇子 「紫草の にほえる妹を 憎くあらば 人妻ゆえに われ恋ひめやも」

      (紫草のようにかぐわしい君を憎く思うはずはないよ、人妻と分かっていてもこんなに好きなんだよ)


昔は恋仲だった2人ですが、後に額田王は大海人皇子の兄である中大兄皇子と恋仲に・・・。

ところが、蒲生野で開催された中大兄皇子主催の狩りで大海人皇子と再会、

昔の思いが再燃したのでしょうか・・・、こんな大胆な歌を交わすのです。

あぁ、こんな奔放に生きるなんて、額田王は美しく、そして才女だったんだろうな~。


この時代の恋愛を万葉集でひも解くと、とてもおもしろそうです。

京都アバンティ・クライミング・スクール
龍王寺と道の駅で野菜買出し。安い!!


立派な秋茄子は、焼き茄子にして冷たく冷やし生姜醤油でいただきました。

秋茄子は嫁に食わせるなと言いますが・・・。


あと、鰆の西京漬け(自家製で~す)の手前にあるトウガラシ2種は道の駅でゲット。

名前は忘れましたが、ひとつは細く、ひとつは紫色のとうがらし。

細いのは食べやすかったです。甘辛く炒め炊きしたものもおいしかったです。

紫のは、焼くとみるみる緑に変色!調理した私だけが楽しめたトウガラシでした。

味はししとうとおんなじ感じでした。


スポーツの秋、文学の秋、そして食欲の秋・・・、今日はほんとに実りある一日でした。