八ッ峰・Ⅵ峰 Cフェース 「剣稜会ルート」
剣岳・八ッ峰のⅥ峰にはA/B/C/Dフェースと剣を代表するルートがあります。その中で最も美しく
初級者から中級者まで人気のクライミングルートとはやはりCフェースでしょうか。私はⅥ峰の中で
一番美しいラインはCフェースの剣稜会ルートだと思います。1ピッチ目は滑らかなクラックの入る
スラブを登ります。2ピッチ目はカンテのクライミングです。3ピッチ目は傾斜の強、粒の粗いスラブ
を一気にロープを伸ばすとリッジに立てます。(60mロープ)。4ピッチ目がいよいよ核心です。手が
切れそうなナイフエッジを快適に行くともう終了は真近です。
★これは夏の太陽がいっぱい岩に輝いているときのクライミングです。8月15日(金) 雨のち曇り
13日から天候だ一変した。2時を回ると凄い雷雨が来るのです。天気予報も午後から悪い予報。
「Hさん」はチンネ・左稜線ルートを登る予定でしたが天候が悪いことでルート変更をしました。
昨夜(14日)からの雷雨が何とか上がり真砂沢ロッジを6時に出発する。長次郎雪渓を詰めるがガス
で全く見えない雪渓をひたすら登る。・・・たしかに熊ノ岩までは来ているはずなのだが?Ⅵ峰の場所
が分からない。「・・・一瞬ガスが・・・明ける。」それらしき岩が何とか見えた。「Cフェース・・・?多分・・・?」
始めたなら絶対Cフェースの取り付きの確認は無理でしょう。
アプローチ途中の長次郎雪渓。段々と雨が酷くなって来た雨具を着る。
1ピッチ目:凄い雨の中を登る。
2~3ピッチ目は小雨に変わった。何とか登れるかな・・・?
4ピッチ目:核心のナイフエッジを登る 「Hさん」 雨とガスでザックのオレンジが何とか見える。
晴れていれば最高の高度感あるクライミングのはずなのに・・・ウゥーム残念!!!
登攀終了後、私たちの願いが通じたのかガスが明け薄日が射して来た。
『存在感あるⅤ峰ニードル』
下降途中八ッ峰の象徴Ⅴ峰ニードル。私はこの岩が一番好きである。
「Hさん」雨の中のクライミング本当に御苦労様でした。